大学の教職課程の必要単位削減へ なり手不足解消、文科省が中間案

 文部科学省が、教員不足の解消に向け、教員免許を取得するために必要な大学の単位数を削減する案をまとめたことが18日、関係者への取材で分かった。削減された分は、学生が身に付けたいと思う専門的な科目に充てる。教員養成系の大学や学部以外でも免許を取得しやすい環境を整備し、多様な専門性を持つ教員の育成を図る。

 同日の中教審の作業部会で中間まとめ案として示し、2027年の国会での教育職員免許法改正を目指す。

 現行制度では、小中高校の1種免許取得には教科や教職に関する科目として59単位以上が必要。関係者によると、見直し案では、この部分を精選して小学校は35単位、中学校は31単位、高校は29単位に減らす方向で検討している。専門的な科目は別途20単位程度を想定し、共通で学ぶ科目と専門的な科目を合わせても従来より少なくする。

 専門的な科目は人工知能(AI)やデータサイエンス、日本語指導など。オンラインを活用した事前事後学習を充実させ、学びの質を保証する。

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