岩屋外相、関税の除外を要請 ルビオ米国務長官に、遺憾も伝達
【シャルルボワ共同】岩屋毅外相は13日(日本時間14日)、訪問先のカナダでルビオ米国務長官と会談した。トランプ政権が4月以降に予定する相互関税の導入や自動車への追加関税について、日本を対象から除くよう要請した。12日に発動された鉄鋼とアルミニウムへの関税措置の対象に日本が含まれたことに遺憾の意も伝えた。会談後、記者団に明らかにした。
岩屋、ルビオ両氏が個別に顔を合わせるのは1月のトランプ政権発足後、3回目。岩屋氏は先進7カ国(G7)外相会合に出席するため、12日にカナダを訪れた。
岩屋氏によると、ルビオ氏は「日米関係は極めて重要だ。ワシントンに持ち帰りたい」と述べるにとどめた。会談では、日米同盟を一層強化させる方針を確認。米国による一時停戦案を受け入れたウクライナや、パレスチナ自治区ガザの情勢についても協議した。
関税措置の日本除外を巡っては、武藤容治経済産業相が10日にラトニック商務長官と会談して申し入れたが不発に終わった。米政府は12日、鉄鋼とアルミニウムへの関税を強化した。