ラファ住民10万人に退避要求 イスラエル軍、空爆実施

 6日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで子どもの遺体を抱く女性(ロイター=共同)
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 【エルサレム共同】イスラエル軍は6日、作戦を行うとして、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ東部の住民に退避を要求した。軍によると、10万人規模。一部が退避を開始した。イスラム組織ハマス系列メディアは6日、軍がラファ東部を空爆したと伝えた。イスラエルとハマスは戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉を続けているが、難航している。今回の作戦が軍が進めるラファ地上侵攻の準備かどうかは不明。間接交渉でハマスに圧力をかける駆け引きの可能性もある。

 昨年10月のガザ戦闘開始から7日で7カ月。間接交渉が行き詰まりを見せる一方、ラファ侵攻の懸念が高まり、情勢は緊迫度を増しつつある。

 ラファには約120万人の避難民らが密集する。軍は住民の退避先として「人道地区」を地中海沿いマワシ地区から南部ハンユニスの一部に拡大すると主張した。

 イスラエルのガラント国防相はオースティン米国防長官と電話会談し「ハマスがイスラエルの提案を拒否している」と訴えた。ネタニヤフ首相は合意に達するかどうかにかかわらず、ラファに侵攻すると明言している。

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