韓国総選挙、与党惨敗 野党勢力、180議席超

 【ソウル共同】10日実施の300議席を争う韓国総選挙は11日午前(日本時間同)、開票が終了し全議席が確定した。KBSテレビによると、革新系最大野党「共に民主党」と比例代表向けの系列政党が、半数を大幅に超える175議席を獲得。尹錫悦政権の保守系与党「国民の力」と系列政党は108議席で惨敗した。任期を3年残す尹大統領の求心力低下は必至だ。

 反政権で共に民主党と手を組む構えの革新系新党「祖国革新党」も12議席を確保した。野党側は大統領が拒否権を行使した法案の再可決などが可能となる200議席には達しないが、単独で法案を迅速に採決できる180議席以上となる。尹氏は厳しい政権運営を迫られ、改善が続く日韓関係に影響を及ぼす可能性もある。

 大統領府によると、尹氏は11日、選挙結果を受け「国民の意思を謙虚に受け止め国政を刷新する」と述べた。国民の力トップの韓東勲非常対策委員長は記者会見し、引責辞任を表明。韓悳洙首相や大統領府高官らも一斉に辞意を明らかにした。

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