お散歩大好きラット、飼い主見てフリーズ 小屋から出てこない理由に心当たりが…「やっぱりわかるんですね」

「低気圧のせい? いつも散歩大好きなモンテ君が全く小屋から出てきません」

そんなコメントが添えられた1匹のラットの投稿がXで話題になっています。ペットとして親しまれるラットは「ファンシーラット」とも呼ばれ、賢く人懐っこい小動物。名前を覚えたり、飼い主に甘えたりすることもあり、海外では「小さな犬」と称されることもあります。

写真に写っているのは、こちらをじっと見つめる「モンテ」くん(生後4カ月・男の子)。ケージの隅でぴたりと動きを止め、どこか警戒しているようにも、驚いているようにも見える表情を浮かべています。一体、何があったのでしょうか。

続く投稿で、飼い主さんは「【悲報】今日猫を触ったのを思い出しました」と報告。どうやらモンテくんは、飼い主さんからいつもはしない“猫のニオイ”を感じ取っていたようです。

この投稿には2.2万件超の“いいね”が寄せられ、「やっぱりわかるんですね」「表情がすごく警戒してますね」「不思議ですよね。会ったことのない猫に対しての本能の恐怖って」「我々にはわからない繊細なセンサーがあるのでしょうね」など、驚きの声が相次ぎました。このあと、モンテくんと飼い主さんは仲直りすることができたのでしょうか。

■モンテくんに異変、その後の様子は?

飼い主の村上ラットさん(@murakamine_zumi)によると、いつもと違うモンテくんの反応に気づいたのは、仕事から帰宅したあとでした。普段は帰宅するとケージを開放し、部屋の中を自由に歩き回れる「へやんぽ時間」を設けているそうです。

「モンテくんは小屋を開けると喜んで飛び出してくるタイプなのですが、その日はいつまで経っても小屋から出てきませんでした。『あれ? 何かおかしいな』と思ったのが最初の違和感でした」

その日、飼い主さんは帰宅する6時間以上前に猫に触れていたといいます。これまでも猫に触ってから帰宅したことはありましたが、手を洗えば特に反応されたことはありませんでした。ただ、この日は少し状況が違いました。

「その日は、ほかのお宅の猫ちゃんの傷の消毒をお手伝いするために抱っこしていました。服に猫のにおいが強く残っていたのだと思います。モンテくんが反応したのは、そのにおいが原因だったのではないかと考えています」

現在、飼い主さんの家ではラットを2匹飼育しています。ところが、いつも真っ先に出てくるモンテくんだけが、小屋の奥からなかなか出てこなかったそうです。

「『どうしたの?』と撫でてみても、『触られたくないよ!』と言っているかのようにビクビクしていて、小屋から出してもすぐに戻ってしまいました。普段の様子との違いがあまりにも大きかったので、『これは何かおかしい』と感じました」

ちなみに、もう1匹の「かるぼ・のーの」くんはまったく気にしていない様子で、普段通りに過ごしていたといいます。モンテくんの反応を見た飼い主さんは、最初、体調が悪いのではないかと心配したそうです。

「そこで『そういえば猫を抱っこしたな…』と思い当たり、お風呂に入って着替えてから改めて接しました。ただ、その日はずっと落ち着かない様子で、ビクビクしていました」

結局、その日はおやつだけを与え、「へやんぽ」は中止に。翌日になるとモンテくんはすっかり元通りになり、元気いっぱいに散歩していたそうです。飼い主さんは「とても安心しました」と振り返ります。

■爬虫類が苦手な子も、ニオイへの反応には個体差が

このあと、飼い主さんは、以前一緒に暮らしていたラットの「大豆」くん、「グリージョ」くんのことを思い出しました。

「猫を抱っこしたあとに帰宅。いつも通り、散歩のためにケージを開放したところ、ふだんは人間が大好きですぐ近寄ってくるのに、小屋の隅で固まってしまったんです。大豆くんとグリージョくんも、猫に少し触れた程度では反応しませんでしたが、抱っこしたあとはいつもと様子が違ったな…と。やはり服についたニオイに強く反応したのでしょう。翌日にはふだん通りの様子に戻りました」

猫のニオイに反応するかどうかは個体差が大きく、全てのラットが同じ反応を示すわけではないようです。飼い主さんは、ほかの飼い主さんから「爬虫類のニオイを嫌がった」という話を聞いたこともあるといいます。

「うちの子たちは、生まれてから一度も猫や爬虫類を見たことがないはずなんです。それでもこうした反応をするということは、捕食者に対する警戒心が本能的に備わっているのだろうと感じました」

ラットと触れ合えるカフェでも、「猫に触れたあとの来店は避けてください」と案内されているところが少なくないようです。

「猫や爬虫類などの動物に触れたあとは、しっかり手を洗い、できれば着替えてから接してあげようと思いました。今回は翌日には元通りになりましたが、中には数日間よそよそしい態度を取られてしまったという飼い主さんもいるそうです。私の失敗談が、同じ経験をする方を少しでも減らすきっかけになればうれしいです」

■個性あふれるラット「多くの人に知ってもらいたい」

そんなモンテくんは、普段はどのような性格の子なのでしょうか。

「『元気! やんちゃ!』をそのまま形にしたような子ですね。兄ねずみにプロレスを仕掛けたり、人の服の中に潜り込んでかじったり、カーテンをよじ登ったり、部屋中を走り回ったりと、とにかく元気いっぱいです。そんな性格だからこそ、今回の出来事は我が家ではちょっとした事件でした(笑)」

飼い主さんがラットに興味を持ったのは、里親募集サイトでラットを見かけたことがきっかけだったそう。それまでは、ハムスターやうさぎを飼育していたといいます。

「10年前は今以上にラット飼育の情報が少なく、『ハムスターと似た感じかな?』と思いながら手探りで飼い始めたのを覚えています。しかし実際に暮らしてみると、犬に匹敵するほど知能が高く、人間を仲間として認識して信頼してくれることに驚きました。一匹一匹に個性があり、それぞれ性格が全く違うところも大きな魅力です」

ペットとしては、まだそこまで広く知られていないファンシーラット。「尻尾が苦手」といったイメージを持たれることもありますが、飼い主さんは「とても人によく懐き、芸を覚えたり、愛情を返してくれたりする、本当に魅力的な動物」だと話します。

一方で、ハムスターより体は大きいものの、寿命は平均2年ほどと短く、その点には寂しさもあるといいます。

「それでも、その短い時間の中でたくさんの思い出を残してくれる、かけがえのない存在だと感じています。ありがたいことに、私のSNSをきっかけにラットをお迎えした人もいます。これからもラットの魅力を発信し、一人でも多くの方に知っていただけるようなアカウントでありたいと思っています」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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