顔認証AIがSNSをサーチし即特定 「身バレ上等」の女性しか残っていないセクシー女優業界【元セクシー女優が解説】

老若男女問わず、多くの人がSNSをやっている昨今、「そういうのはちょっとね」と毛嫌いしている人も随分と減りました。若者に話題を合わせるべくTikTokをインストールする中高年も多いようです。

インターネットの普及はメリットが多いですが、デジタルタトゥーや身バレ、画像の無断使用などデメリットもたくさんあります。そんな中、日本のみならず世界中から注目されるセクシー女優は、すっかり「隠す」ことが困難な商売になってしまいました。

そんな現状でのセクシー女優のSNS事情や顔認証AIサイトの恐怖を、元セクシー女優である筆者が解説します。

■「身バレしたくないです」なんて言える状態じゃない

セクシー女優のビデオ転載や演者の画像悪用は、以前より問題になっていました。日本でどれだけ注意喚起をしても、国外サイトでは多くのビデオ作品が転載されています。

ただ、SNSがここまで広がる以前はパブリシティ(※メディアの露出制限のこと)を狭めてもある程度活動はできました。事務所もメーカーもテレビ出演やSNS運用を拒否する演者を受け入れていましたし、実際に「ビデオ以外の仕事は一切やりたくない」人も一定数いたからです。

それが今では、SNSをやらなければ埋もれてしまいますし、宣伝も難しくなりました。ネットで演者を知り、ファンになった人々が売り上げを支えてくれるのだから、メーカーも事務所も女優には積極的にSNS活用を勧めています。しかもトップ女優たちがSNSをフル活用しているため、新人が拒否できるわけがありません。

身バレを恐れれば恐れるほど数字が作りづらく、活動範囲も限られてしまいます。なので今は身バレ上等のコ達しか業界に残っていないといっても過言ではありません。ですので「バレたくないです」という新人は、よほどルックスが良くない限り事務所で採用されないのが現実です。

■AIで身バレ……隠したい過去が丸裸に

つい先日X(旧Twitter)を中心に話題となった『PimEyes』をご存知でしょうか。これは、アップロードした写真からウェブ上に残る過去画像を照会できる顔認証AIサイトです。少し整形した程度では影響がないくらい正確な結果を出すことから、精度の高さには定評があるのだそう。

行方不明者の発見など事件の手がかりを見つけるには、最適なAIといえるでしょう。しかし、悪用しようと思えば歯止めが利かない部分も多く、ストーカー行為の助長やプライバシーの侵害など多数の問題点が指摘されています。

SNS上では

「遊び半分で自分の顔写真を照会したら、見覚えのない盗撮写真が出てきた」

「まさか……と思ったら案の定、過去の同人ビデオの出演サムネイルが照会された」

「10年以上前にサイトに載せていた、夜職時代の写メが発掘された」

など、悲鳴を上げている人が多数いるようです。

もちろん本人の不注意や詰めの甘さはあるとは思いますが、時には「バレないよ」と説得されて根負けして出演したケースも考えられるでしょう。そのため、デジタルタトゥーが深く刻まれてしまえば、過去バレ被害だけでなく脅迫材料となる恐れもあり、その人の人生に大きな支障をきたすかもしれません。

このようにSNSやAIの浸透により、ますます「身バレ上等」でないと活動を控えた方が良い時代へ突入しています。そのため、これからのセクシー女優に必要なのは、「自分は個人情報を隠せている」と過信しないことかもしれませんね。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)

元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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