「仕事で昇進したい」と考える人 日本、米国、英国、ドイツ、韓国で最下位だった国は?

仕事で「昇進・昇格したい」と答えた割合は、5カ国中で日本は最下位--そんな調査結果が、Indeed Japan株式会社(東京都港区)が日本、米国、英国、ドイツ、韓国の5カ国において現在就業中の20~50代の正社員男女計8848人を対象に実施した「転職」に関する意識調査で分かりました。また、「勤務先に満足」している割合は、日本の約4割に対して米国では8割超、ほかの3カ国も7割超と、日本の勤務先に対する満足度の低さが浮き彫りになりました。

調査は、日本、米国、ドイツ、韓国では2023年3月、英国では2023年3月~4月の期間にインターネットで実施されました。なお、各国の回答者の内訳は、日本:4368人、米国:1600人、英国、ドイツ、韓国:各960人となっています。

まず、「仕事観」について聞いたところ、日本では約4人中3人が「仕事よりもプライベートを優先する」(76.2%)、「仕事はあくまでお金を稼ぐための手段である」(74.6%)と回答し、5カ国中最も多くなっていました。

他方、「仕事で昇進・昇格したい」と答えた割合では、「ドイツ」(79.7%)、「英国」(71.3%)、「米国」(70.7%)、「韓国」(66.2%)と、いずれの国も7割前後に上ったのに対して、「日本」は46.4%で最下位となっています。

さらに、「勤務先への満足度」について「満足」と答えた割合は、「日本」が41.5%に留まっているのに対して、「米国」では85.2%と日本の2倍以上の差がみられたほか、「英国」(79.6%)、「ドイツ」(77.3%)、「韓国」(70.2%)と、いずれの国も日本を大きく上回っており、日本の勤務先に対する満足度が他国に比べて大幅に低い様子が浮き彫りとなりました。

   ◇  ◇

次に、「転職経験」についてみると、転職経験率は「日本」が59.7%なのに対し、「英国」は92.7%、「米国」は90.1%、「ドイツ」は84.2%、「韓国」は75.8%となり、ここでも他国と大きな差がみられます。

「転職したい理由」について調査をしたところ、日本は「現状の職場に不満や嫌なことがある」(40.9%)が転職理由になりやすい傾向である一方で、ほかの4カ国ではいずれも「現状の仕事に大きな不満はないが、自分にとってプラスになる可能性がある」(米国:47.4%・英国:46.9%・ドイツ:47.8%・韓国:46.4%)が4割以上を占める結果となりました。

ちなみに、「転職しない理由」についても調査をしたところ、5カ国共通で「安定した給料がある」が1位となりました。2番目に多い回答は、日本が「転職したい会社、仕事がみつからない」(27.8%)だったほか、米国、英国、ドイツでは「転職する程の不満がない」、韓国は「新しい職場の人間関係やカルチャーが合わないことが不安」が挙げられていました。

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