「精密機器業界の平均年収」ランキング 1位は922万円「世界で初めて胃カメラの実用化に成功したメーカー」

日本全国500万社以上の企業情報を網羅した日本最大級の営業データベース『SalesNow DB』を運営する株式会社QuickWork(東京都渋谷区)は、2022年6月~2023年6月の期間に同データベースにおいて、「精密機器業界における平均年収ランキングTOP10」を抽出し、発表しました。その結果、平均年収が最も高かった企業は「オリンパス」(922万円)でした。

「精密機器業界における平均年収ランキング」の1位は、日本の光学機器・電子機器メーカーであり、医療事業・科学事業の分野において、内視鏡、顕微鏡などの光学機器、電子機器を製造・販売している「オリンパス」(922万円)でした。事業分野別のオリンパスグループの売上比率は、医療が84.8%、科学が13.7%、その他が1.5%です(2022年3月期)。内視鏡分野では世界シェアが75%程度を占めるなど、医療用の光学機器や顕微鏡分野では世界最大手となっています。最大の事業分野である医療事業では、1952年に、世界で初めて胃カメラの実用化に成功した実績を持っています。

続く2位は、東京都千代田区に本社を置く医療製品開発・製造・販売を事業とするバイオベンチャー企業の「スリー・ディー・マトリックス」(866万円)です。アメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学(MIT)より特許の専用実施権の許諾を受けた「自己組織化ペプチド」の技術をプラットフォームとして、外科領域、組織再生領域、DDS(ドラッグデリバリーシステム)領域へ、グローバルな事業展開を進めている企業です。

3位には、1955年に山口県で創業し、日本のものづくりを支えてきた「平山ホールディングス」(853万円)がランクイン。現場改善コンサルティングや製造請負事業、製造派遣・人材紹介事業開発&設計技術者派遣事業を手掛けています。

4位は、京都府京都市に本社を置く、精密機器、計測器、医療機器、航空機器の製造メーカーである「島津製作所」(841万円)です。幅広い分野で事業を展開し、ノーベル賞受賞者を輩出するほど技術力が高く、特許保有件数は国内外合わせて6776件にものぼるグローバル企業です。

5位は、音響機器の開発・販売、ペン先部材の製造・販売などを行う子会社を傘下に置く持株会社の「ノーリツ鋼機」(840万円)です。写真関連機器メーカーとして創業。デジタルカメラの普及によってフィルム写真機器市場が縮退した2000年代末より、積極的なM&Aにより業態を変更。「ヘルスケア」事業など様々な新規事業に投資し、2010年代末より事業ポートフォリオを再編しなおして、2022年にコア事業を「ものづくり」に集中した企業です。

以下、6位「ニコン」(811万円)、7位「ブイ・テクノロジー」(795万円)、8位「トプコン」(792万円)、9位「東京精密」(749万円)、10位「セイコーグループ」(743万円)がランクインしていたそうです。

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