3年で求人数が12倍になった営業職…「インサイドセールス」「カスタマーサクセス」って知ってる? 

みなさんは「インサイドセールス」または「カスタマーサクセス」という言葉を知っていますか。「インサイドセールス」は「電話やメール、ビデオ会議システム等を用いて顧客とコミュニケーションを取り、見込み顧客の獲得から商談設定・受注までを行う職種」のことをいい、「カスタマーサクセス」は「購入・契約後のフォローを通じて、自社サービスの価値を最大限に引き出せるよう継続的に顧客を支援する職種」のことをいいます。

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が、「新しい時代に求められる営業職(営業の分業体制によって生まれ、これからの時代により需要が高まると予想される『インサイドセールス』や『カスタマーサクセス』職など)」に関する調査を実施したところ、「新しい時代に求められる営業職」の「テレワークが可能な求人(求人票内に『テレワーク』『リモートワーク』『在宅勤務』『在宅ワーク』のいずれかの文言が入っている求人)比率」が、3年間で約4倍に上昇したそうです。また、「新しい時代に求められる営業職の求人数」は、3年間で約12倍に増加したといいます。

2019年1月~2022年1月の間に「doda」に掲載された求人データをもとにした調査結果です。

「新しい時代に求められる営業職(求人募集要項の仕事内容欄に『インサイドセールス』『カスタマーサクセス』の文言が入っている求人)」のテレワークが可能な求人比率を2019年1月と2022年1月で比較すると、約4倍上昇していることが分かりました。一方で、「営業職全体のテレワークが可能な求人の比率」も右肩上がりで、2022年1月度は34.2%となっているそうです。

同社は、「これは、2019年以降、ノウハウが蓄積されていき、テレワークでも十分に能力が発揮できる状況が整備されてきたことに加え、オンラインツールを用いて顧客と接する『インサイドセールス』『カスタマーサクセス』職はテレワークと親和性が高い仕事内容だったからだと考えられます」と説明しています。

「新しい時代に求められる営業職」の求人数を2019年1月と2022年1月で比較すると、約12倍に増加していることが分かりました。また、2021年10月の第2回調査からは、約1.2倍増加しました。

なお、同社は「営業職全体の推移については微増しているため、営業職全体と比較すると、『インサイドセールス』『カスタマーサクセス』職が特に増えていることが見て取れます。また、今後もさらなる価値を顧客に提供するために『インサイドセールス部門』や『カスタマーサクセス部門』を新設する企業が増えていることや、SaaS系以外の企業でも導入が進んでいることから今後も求人は増加していくと思われます」と説明しています。

また、2022年1月度の「doda」サイト内で検索されたキーワードランキングで、「カスタマーサクセス」は第44位となりました。2021年1月の同ランキングでは第80位で、2020年1月の同ランキングでは圏外だったそうです。

  ◇  ◇

同社は「仕事の特性上、オンライン上で効率的に顧客と接することから従来の営業職よりも多くの顧客を担当したり、長い期間伴走するため近い距離で顧客の成長に貢献できるといった『カスタマーサクセス』ならではの魅力に共感している転職希望者が増えたからだと考えられます。今後、『新しい時代に求められる営業職』の需要は益々高まっていくことが予想されます」と説明しています。

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