大阪パブ女性経営者殺害、容疑者は56歳の常連客 小川泰平氏が現場で聞いた「40代後半の男」と同一人物か?

 大阪市のカラオケパブ経営者の女性が殺害された事件で、事件当日に店を訪れたとみられる兵庫県西宮市の会社員・宮本浩志容疑者(56)が殺人容疑で18日に大阪府警に逮捕されたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は当サイトの取材に対して「ご遺体の発見から4日目での逮捕はスピード逮捕と言えます」と指摘した。

 宮本容疑者は6月11日、大阪市北区のJR天満駅近くの雑居ビル5階にある「カラオケパブごまちゃん」で、同店オーナーの稲田真優子さん(25)を刃物で刺して殺害した疑い。犯行後、同容疑者は店舗の施錠をし現場から逃走、14日午前に血まみれの状態で倒れていた稲田さんが店内で発見され、死亡が確認された。

 死因は鋭利な刃物で首を複数回刺されたこと等による失血死で、全身に10数か所の刺し傷があり、胸の刺し傷は肺を貫通していた。その手口や被害者の顔に白いタオルがかけられていたことなどから、15日と16日に現場を取材した小川氏は「強い殺意を持った顔見知りの犯行」と指摘していた。

 当初、現場にないとされていた被害者のスマートフォンが16日に店内で発見されたことで、捜査上、重要な資料になったと考えられる。

 捜査で活用された防犯カメラについて、小川氏は「現場のビル入口には360度のパノラマ式の防犯カメラがあり、ビルの関係者に聞くと、被害者のお店は緊急事態宣言で午後5時から8時まで3時間のみの営業で、他の店も営業してない所が多く、人の出入りは非常に少なくなっているとのことでした。防犯カメラから容疑者を抽出する作業もそれほど難しくなかったと思われます」と説明した。

 宮本容疑者は同店の常連客だった。小川氏は「私が現場で取材をした時に、これまでお店に来ていたお客さんから話を聞きました。稲田さんは『40代後半の男性から言い寄られて困っている』と話していたということです。その『40代後半の男性』と今回逮捕された56歳の容疑者が同一人物かどうかは分かりませんが、そうした話が出ていたことは事実です」と付け加えた。

 今後について、小川氏は「取調べでは、凶器を準備するなど犯行に至った動機等を宮本容疑者から詳しく聴いていくことになると思います」とした。

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