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コロナのせいで「学校に行きたくない」 詰め込み授業の負担、感染で中傷を受ける不安…子どもに色濃く

首都圏などに2回目の緊急事態宣言が発令され、コロナへの不安は全国に広がりを見せています。今回の対策は飲食店の時短営業などが主になっており、子どもたちの学校は休校処置をとっていません。そのような生活のなかで、ある保護者からこんな相談を受けました。

■登校しぶりをする小1の女の子

その保護者のお子さんは神奈川県に住む小学校1年生の女の子。もともと緊張したり心配ごとがあったりすると、体調に出てしまうタイプで心因性の嘔吐、吐き気があるというお子さんです。 

   ◇   ◇

【相談】

冬休み明けから、毎朝「気持ち悪い」と訴え、欠席、遅刻や早退を繰り返してまともに朝から学校に行けていません。また、自宅にて吐き気が治まっても「学校に行きたくない」と行きたがりません。理由を聞くと、「学校がつまらない」「お勉強ばかりで嫌だ」と。このまま不登校にならないか心配です。

   ◇   ◇

…と言った内容でした。保護者の方が言うには、「休み時間も2時間目と3時間目の間の20分のみ。その後も給食以外はずっと授業で、お友達とわいわい遊ぶこともなかなかできない…。遊んで過ごした保育園とのギャップを入学当初からストレスに感じながらも、ここに来てまた気持ちの限界を迎えたのではないか」との見解でした。

■子どもが登校しぶりをする原因は?

子どもが登校しぶりをする原因は、大きく3つあげられます。

1:友達関係の悩みやいじめ問題がある

2:新たな環境の変化で教室が落ちつける場所ではない。(いじめとは関係ない、ほかの原因)

3:学習面の問題。(勉強についていけないだけじゃなく、先取りをしていて授業がつまらないということもあります)

上記以外で小学校低学年の子どもに多いのが「先生が怖い」という理由です。これは保育園や幼稚園の先生と小学生の先生が話す口調や雰囲気が違うからでしょう。

新1年生の場合は、入学式の後、小学生は夏休み明けに増えることが多い登校しぶりですが、このような原因に加え、昨年からはコロナの影響も増えてきました。1回目の緊急事態宣言時の休校を補うための詰め込みのスケジュールやコロナ禍特有の漠然とした不安、お友達との距離感が原因と言われています。特に環境の変化に敏感なお子さんは、反応してしまうかもしれません。

「学校に行きたくない」とグズグズする、「頭が痛い」「お腹が痛い」と体調不良を訴えるいわゆる「登校しぶり」に、保護者はとても不安になります。

■子どもが登校しぶりを見せたら、どう対応すべき?

保護者としては、子どもが学校に行きたくないというと心配になるものです。

このままずっと学校に行かなくなったらどうしようと将来の心配をしてしまいます。登校しぶりを子どものわがままと捉える人もいますが、そんなことはありません。大人だって、会社に行きたくないと思うこともあるのですから。

登校しぶりをみせたら、まずはいじめや嫌なことがないか、学習面で追いついているか原因を探ったりするとともに、子どもからの訴えだけを聞いて「そうなのね。じゃあ学校に行かなくていいよ」と判断せず、担任の先生にも学校の様子を聞いてみてほしいです。

ある小学生はこんな事を話してくれました。

「学校にいって、もしコロナにかかったら、みんなからからかわれるから、コロナにかからないためにも学校へは行きたくない。」

子どもは子どもなりに今の状況を不安に思ったり、テレビや大人が話す一部の情報からつなぎあわせ想像力を張りめぐらせているのかもしれません。「コロナになったら、こうなって、こうなって」と不安なことばかりが頭をよぎると教えてくれたお子さんもいました。何が不安なのか、どうして行きたくないかを聞いてみて、その原因がコロナ感染への不安の合は正しい情報を伝えてあげたいものです。

*悩みは、保護者の方から掲載の許可をいただいた上で掲載しています。

◆くま ゆうこ デジタルハラスメント対策専門家。株式会社マモル代表取締役社長。自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを活かし、 いじめや組織のハラスメントを未然に防ぐシステム「マモレポ」を開発する傍ら、学校コンサルティング、いじめ・ハラスメントのセミナー登壇、執筆を行う。

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