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広島の「カープ坊や」のマンホールが人気 作った会社に聞いたら、愛と工夫が詰まっていた

 広島のご当地マンホール「カープ坊や」が話題にマンホール愛好家の間で話題になっている。広島カープの本拠地・マツダスタジアム周辺には、チームキャラクター「カープ坊や」がデザインされたマンホールのふたが多く設置されているが、7月にはマツダスタジアム開場10周年記念のふたもお目見えした。「カープ坊やのマンホール見に行きたい...いつか」「絶対に踏まないようにしてます」とSNS上でも人気だ。製作したのは広島市安佐北区に本社を置く友鉄工業。同社の鉄蓋事業部・山下俊哉マネジャー(61)に、これまで手掛けたカープ優勝記念のふたへの思いを聞いた。

 マツダスタジアムに足を運んだ人ならお目に掛かったことがあるだろう。カープ坊やがデザインされたマンホールのふた。本拠地の開場10周年を記念した新たなふたが7月、左翼後方のスタジアムにつながるスロープの手前に設置された。

 製作した友鉄工業の山下マネジャーは「球場運営を担当する広島市の職員さんから、球場管理に携わる人たちをねぎらいたいという話を受けたんです。優勝マンホールのふたは優勝を祝うけど、スタジアムを祝うようなものはないかということで今回のふたを作りました」と経緯を説明。マツダスタジアム開場10周年は19年だが、昨年は18年の優勝マンホールのふたを設置したため、球場記念のふたは今年になった。

 デザインは球団と折衝を重ね、18年にマツダスタジアムで開場10年を記念して開催されたポルトガルの「傘まつり」にちなんだ柄に決めた。カープ坊やのマンホールのふたは今回が5種類目。球場移設の09年に初めて作り、25年ぶりにリーグ優勝した16年から「V7」「V8」「V9」と記念のふたをスタジアム周辺に設置した。

 見た目はかわいらしいが、細かな工夫が施されている。山下マネジャーは「雨が降ると、色を付けたふたは滑りやすくなるので、ユニホームに横線を入れたり、空白部分に文字を入れました。文字は凹凸があって滑り止め効果になっています」。キャッチーなデザインと「公共物」としての機能を両立させることが重要だという。

 道路や歩道に設置されるため、「『我々のカープ坊やを足で踏むつけるとは、どういうことだ』という反対論もファンからはあったようです」と山下マネジャー。しかし、デザインマンホールを通しての社会貢献、街並みの整備といった部分で市民から多くの賛同を得られた。「街をきれいにしていく中にマンホールがあり、そこに花を添えることで、多くの人に喜んでもらえる。全国の人にも広島にこういうマンホールがあるのを知ってもらえるのはうれしいですね」

 友鉄工業はカープだけでなく、あらゆるデザインのふたを製作してきた。15年にはJリーグ・サンフレッチェ広島のデザインしたふたを手掛け、広島の企業をモチーフにしたふたも数多くある。マンホールのふたを通して、スポーツと企業による地域活性化に貢献してきた。

 今後、カープで作りたいふたは「今年が球団創設70周年なので、70周年記念マンホール。そして(10度目のリーグ優勝を記念した)『V10』ですね」と山下マネジャー。10度目のリーグ制覇と4度目の日本一。それが現実となる日を楽しみにしながら、これからも“足元から”広島の街を元気にしていく。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・向 亮祐)

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