工場の倉庫で生まれた子猫、先住猫に可愛がられて元気に育つ

マルくんは、工場の倉庫で野良猫が産んだ子猫だった。工場の事務員さんたちが育てた後、埼玉県に住む高橋さんのもとにやってきたのだが、先住猫のルルちゃんは、マルで自分が産んだ子猫のようにマルくんのことを可愛がった。

■工場の倉庫で生まれた子猫

2019年4月、埼玉県にある工場の倉庫で、野良猫が3匹の子猫を出産した。事務員さんが面倒を見ていたが、10連休のゴールデンウイークになると面倒を見切れないと、親しい人に声をかけて里親を募集していた。

埼玉県に住む高橋さんの長男も友人に「こういう猫がいるけどもらわないか」と声をかけられた。グレーと茶色の被毛が混ざった2匹の子猫は既に里親が決まっていて、最後に残っていたのは黒猫だった。もともと黒猫が好きな長男は、子猫の写真を見た瞬間に「もらいます」と言った。男の子なのか女の子なのかも分からないうちにもらってきて、高橋さんにはLINEで報告してきたという。2匹の猫と暮らす高橋さんは、「あ、そうなの」と受け入れた。

結局、ゴールデンウイーク中も事務員さんが交代で面倒を見て、その後、長男が引き取り、5月13日に家に来た。

■猫はこれでおしまいだから、マルくん

高橋さんは、ネルちゃんとルルちゃんという女の子の猫を飼っていた。マルくんを迎える時、猫を迎えるのは、もうこれでおしまいという意味で句読点の〇と名付けた。

「病気になった時のことも考えると、3匹が限界だと思いました」

ひとまずマルくんをケージに入れたが、「ここから出して」「ごはんをちょうだい」と力強く鳴いていたという。「鳴き方が元気そのものでした」

先住猫のルルちゃんは、マルくんのお母さんのようにかいがいしく面倒をみた。グルーミングはもちろん、排せつを促すためにお尻をなめてくれたので、マルくんはすんなり排便できるようになった。

■先住猫ネルちゃんの嫉妬

マルくんが来るまで、ルルちゃんは高橋さんのお腹の上で寝ていたが、マルくんが来てからはケージの上や前で眠っていた。獣医さんは、野良猫の子は病気を持っているかもしれないので、近づけないようにしてくださいと言われていたが、マルくんの検査が終わって解放してから、ルルちゃんはずっとマルくんのグルーミングしていたという。やっとマルくんに触れて、嬉しくて仕方がないようだった。

一番古くから高橋家にいたネルちゃんは、ルルちゃんと仲良しだったのだが、ルルちゃんがマルくんのことを可愛がったのでやきもちをやいたようだった。ルルちゃんがネルちゃんに近づくとシャーっと言って威嚇するようになった。ごはんも食べられなくなったので、場所を移して食べさせたそうだ。マルくんにべったりだったルルちゃんが、ネルちゃんに近づき、グルーミングをした時、やっとネルちゃんがルルちゃんを再び受け入れた。

「やっとここまで来た。これで大丈夫だと胸をなでおろしました」

普段は高橋さんが帰宅すると、それぞれ別の場所で寝ていたが、先日、「帰ったよ」と声をかけても誰も出てこない。

「シーンとしているので、どうしたのかと思ったら3匹寄り添って寝ていました」

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