毎日が休日か休日明けか休日前 「仕事したくない日がない」ある企業の勤務形態が話題

もういや。

働きたくない。

毎日が「休日」か「休日明け」か「休日前」だったらいいのに…。ああ、日本のどこかにそんな職場はないものか。

「あるよ」

え、あなたはもしや…都内のオフィスを中心に無人コンビニ(自販機)の「600」を展開する「600株式会社」の代表、久保渓さん(@keikubo)!!?こないだTwitterでバズってた人だ!!!

…と、三文芝居をお届けしたところで、久保さんである。

「弊社が採用してる水土日の週休三日制なら、毎日が『休日』か『休日明け』か『休日前』なんです。これって凄くないですか?」

7月16日夕に投稿された久保さんのこのつぶやきが、「いいなあ」「面白い」とTwitterで爆発的に拡散された。社会人なら誰もが一度は思ったことがあるだろう「週の半ばに休日がある」この状況。久保さんの600株式会社は、2017年の創業当時からこの制度を採用しているらしい。

同社の広報担当者に話を聞いた。

-こういう勤務形態にしたのはなぜですか。

「成果を最大化するための週休三日制なので、パフォーマンスが4/5になることは望みません。特に取り組むべき仕事については、お互いに優先順位が正しいかどうかを確認し合い、優先順位の低い仕事を定期的に見直して捨てることを意識しています。1日だと突発的なことで予定が狂うことも多いですし、1週間だと長すぎて途中でダレることもあるので、水曜休みの週4日勤務が最も融通が利き、結果として成果が高いと信じます」

「今のところ不利益はありませんが、社員が増えて制度として悪用されたり、既得権益化してしまったりということが発生した場合は、将来的に見直すかもしれません。600として、お互いを信頼し、この制度が長く続くと良いなと願っています」

-社員の皆さん、取引先など外部の方たちからの反応はいかがですか。

「社員からは、

 ・モチベーションが下がらない

 ・仕事したくない日がない

 ・強制的に生産性を上げようとする動きになるので成長する

 ・2日連続で有給を取ると5連休になる

 ・疲労を最小限に抑えられるため復活が早い

 ・火曜、金曜になると『次の日休みだから頑張るぞ』と思える

…などの声を聞いています。また、取引先の方からは好意的に受け取っていただいており、面白い取り組みだから詳しくお話を聞かせてほしいと言われることもあります」

-Twitterでここまで大きな反響を呼んだことについてはいかがですか。

「採用フォームの方に600を超える応募があり、週休三日という言葉にここまで反響あったことに我々もとても驚いています」

-ついでに伺います。社名にもある「600」とは何に由来する数字ですか。

「『最大600SKU(Stock Keeping Unit=受発注・在庫管理を行うときの最小の管理単位のこと)置ける無人コンビニ』という商品数の種類が多いことの象徴的な数字として使っています。一般的なコンビニのSKU数が3000ほどなので、その1/5のSKU数を置けることによって、その人が欲しいものが手に入ると考えております」

すごいな。よし、転職しよう。(嘘)

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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