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リレーアタック犯が全国で初逮捕 対策には電波遮断用ポーチやキーケースを 小川泰平氏が解説

 スマートキーの微弱電波を中継して誤作動させ、不正解錠する「リレーアタック」と呼ばれる手口で高級車などを盗んだ窃盗の疑いで名古屋市の会社役員南部栄二容疑者(47)が愛知県警に逮捕された。警察庁によると、リレーアタックの手口を裏付けて自動車盗を立件したケースは全国初となるという。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は2日、当サイトの取材に対し、その巧妙な手口や有効な防御策を解説した。

 電波で車のドアロックを解除し、エンジンを始動できるスマートキーが普及したことによって登場したリレーアタックという車両盗難の手口。小川氏は「スマートキーが発している微弱電波を特殊な装置を使って盗み、その電波を増幅させ、車両近くにいるグループのもう1人の受信機に増幅させた電波を飛ばす。そうして、その車両近くにいる者はスマートキーを持っている状態になり、ロックを解除しエンジンを掛けて高級車両を盗む」と、その手口を説明した。増幅させた電波を飛ばす役と乗り逃げする役がリレーして車を盗む手法から、そう呼ばれている。

 小川氏は「狙われるケースが多い自動車メーカーの車種の中には、スマートキーから微弱電波が出ないように設定するなど改良もされているが、設定すると運転手本人にとっても解除する手間がかかる。また、ネット情報として、スマートキーをブリキの缶に入れたり、アルミホイルでくるむと電波が盗まれないとある。確かに有効ではあるが、缶の形状やアルミの包み方により違いがあり100%ではない」と指摘した。

 では、防御対策として現時点で最も有効なものは何か。小川氏は「リレーアタック対策の電波遮断用のポーチやキーケースがカー用品店等で販売されており、こちらが確実です」と紹介。具体例として「家の前に車を止めている場合、キーを玄関近くにつるしたり、置いていると非常に危険。また、レストラン等の駐車場に止めた高級車を運転していた人をマークし、犯人がその人の座席に近い席を取って電波を盗む手口もある。こうしたケースでも、電波遮断用のポーチやキーケースに入れておけば防ぐことができる」と説明した。

 小川氏は「愛知県警では余罪が多数あるとみており、今回逮捕された容疑者の背後に反社会的組織の存在もあるとみて捜査を続けています」と、リレーアタックが組織的な犯罪となっていることを指摘した。

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