車のドアが壁にめり込んでる!破天荒すぎるカレー店がSNSで話題

 大阪・吹田に『破天荒なカレー店がオープンする』とSNSで話題になっている。JR吹田駅から5分ほどの栄通り商店街にある「カレービストロ・シュートリアルby chika’s kitchen」という長ったらしい店名。ミニクーパーを壁に押し込み、入り口代わりにしてしまっている。なぜ、こんなことに?6月1日のオープンを前に立ち入り調査してみた。

 駅前ロータリーで出会った親切な母娘に道案内してもらっていると、横断歩道の向こうに「それ」らしきものが見えた。まるでテレビ番組「ナニコレ珍百景」の世界。頭の中に、あの独特の音楽が鳴り響いた。近づくとますます不思議な景色。SNSで話題になっているのも無理はない。ネットの声を拾うとざっとこんな感じだ。

 「斬新なアイデアに驚いていますが、別の出入口もあるんですよね?ミニの入り口からしか入れないとしたら入ることのできない人も出てくるということ、かな?」

 「6/1からOPENだって!茶室のようなにじり口」

 「クルマのドアから中を通り抜けるアイデアは、ビートルズの『ア・ハード・デイズ・ナイト』で見てから、一度やってみたいと思っていた」

 「おしゃれだけど、入りづらいな」

 「これはミニ行かねばwww」

 到着後、建物周辺を調査したが、入り口はミニのドアだけ。腰をかがめて中に入るしかない。新規開業前とあって、アポなしで飛び込むと物静かな店長の高鍋修三さんが迎えてくれた。福岡県直方市生まれ。「ビストロシュー」「シュータカナベ」のフレンチシェフとして大阪・北新地などで40年以上腕をふるって来た。

 「今回はビルのオーナーに声を掛けてもらったのがきっかけです。ランチで提供するのはごく普通のカレーですよ。牛すじカレーはよくまかないで作ってましたから。オムカレーとかフォアグラをのっけたりしようかな」

 夜はバーとして営業する。「牛タンの赤ワインシチューとかロコモコ風和牛ハンバーグとか軽いものを出そうかな」

 飲み物は本場を知るワイン通の金井麻紀子さんが選んだ“マキコレワイン”を提供。「各県で1、2店舗しか提携していない」厳選されたワインだとか。「もちろん、吹田ですからアサヒビールも」

 そうそう、肝心のミニクーパーの入り口について聞くと意外な答えが返ってきた。

 「これはオーナーの考えで日常と非日常の境目にしようとミニの中古を20万で買って、こんな形にしたようです。居抜きなので以前からこうなっていました。出入りが不自由で、トイレはビルの3階にあるんですが、大人の隠れ家としてはいい感じじゃないですか」

 ネットの声に応え切れたかどうか。オープンは6月1日。その前日、5月31日に店長は61歳の誕生日を迎えるという。カレーの値段は「1000円ぐらいにしようかな」。腕には自信があるようだ。好発進を祈る!(まいどなニュース特約・山本智行)

▼カレービストロ・シュートリアルby chika’s kitchen 大阪府吹田市昭和町10-24竹寅ビル1階 TEL06(6155)8877

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