“五輪おじさん”山田直稔さんのお別れ会が93歳の誕生日に開催 林家ぺーも悼む

 「五輪おじさん」の愛称で親しまれ、3月9日に亡くなった実業家・山田直稔さんのお別れの会が、93回目の誕生日となる16日、経営する東京・木場ホテルで開かれた。大相撲の応援を通して親交のあった漫談家の林家ぺーも会場を訪れ、故人をしのんだ。

 山田さんは1964年の東京大会から、日本が米国に従って参加をボイコットした80年のモスクワ大会も含め、2016年のリオデジャネイロ大会までの夏季五輪すべてを現地で応援。政財界やスポーツ界、芸能界にも幅広い人脈を築いた。

 ペーは「最後にお会いしたのが今年1月の大相撲初場所。両国国技館で一緒になって飲みに行きました。天才・チャップリンと同じ誕生日だった山田さん。いつまでもお元気で、100歳まで生きると思っていたので寂しいです」と悼んだ。

 万国旗が飾られた会場には本人の等身大パネルが設置され、各大会で着用した“団長ユニホーム”や現地で撮影した写真、さらに五輪をかたどった祭壇が置かれた。IOCのバッハ会長やレスリングの吉田沙保里さん、卓球の福原愛さん、元横綱朝青龍からのメッセージも掲げられた。

 平成に入って「副団長」として山田さんと共に各開催地で応援した会社社長の石川恭子さんは「教えていただいたことは多い。『人を喜ばす数の多い人ほど幸せになれる』といった言葉が忘れられません。感謝しています」と語り、三三七拍子で天国の“五輪おじさん”に思いを届けた。

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