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多発する「改元詐欺」キャッシュカードを狙う手口とは…小川泰平氏が対策を解説

[改元詐欺」の対策とは…(hikdaigaku86/stock.adobe.com)
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 新元号の発表が4月1日に迫っているが、その世相に便乗した“改元詐欺”が多発している。今年1月には改元に伴って金融機関のキャッシュカードを変更する必要があると偽った手紙を横浜市内の女性(73)に送り、カードをだまし取ろうとした詐欺未遂容疑で東京都豊島区の不動産会社役員岡田真和容疑者(44)が今月7日、神奈川県警に逮捕された。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は11日、デイリースポーツの取材に対し、その防御策を解説した。

 県警によると、女性に送られた手紙は「全国銀行協会」の名称を偽り、「改元による銀行法改正について」という説明書に「5月1日からの元号の改元による銀行法改正に伴い、全金融機関のキャッシュカードを不正操作防止用カードへ変更となりました」と記されていた。

 さらに、キャッシュカード変更申込書が同封されており、銀行名、支店名、口座番号、さらには暗証番号までを書き込む欄があり、使用中のキャッシュカードを返信用封筒に同封して東京都新宿区の私書箱宛に返送するように書かれていた。「3日ほどで新しいキャッシュカードが届く」とされていたが、家族がカードを入れずに返送して被害を免れた。

 小川氏は「“私書箱”という新宿区の部屋の中には段ボールの荷物があった。カモフラージュか、本当に荷物を受けていたのか。容疑者本人はテレビ局のインタビューでは『迷惑している』と申し立てていたが、逮捕後の認否を警察は明らかにしていない」とした。1月には横浜市内で同様の詐欺未遂事件が他にも9件発生しており、県警で関連について調べている。

 このほかにも、「天皇陛下のアルバムを送る。本来8万円のところを3万8000円でいい」という電話がかかり、断っても一方的に送り付けてくるケースも。代金引換と言われて払ってしまったり、電話をして「頼んでいない」と断っても「キャンセル不可」と退けられたという。

 この場合、クーリングオフとして返送することが考えられるが、それを受け付けないからくりがあるという。

 小川氏は「送り返そうにも発送者側と配送センターが別になっている場合があります。『発送者に返送してください、送り状に書いているところに送っても受け取れません』といったことが記され、返送されないのを承知で送っている場合がある。そこに(クーリングオフのつもりで)送っても、逆に向こうが拒否してくる、返送ができないパターンがある」と指摘した。

 今年2月には山梨県で80歳代の女性が「金融機関の職員」を称する男に「改元で古いキャッシュカードが使えなくなるので取りに行く。口座番号と暗証番号を教えてカードも渡すように」と電話で指示され、現れた男に暗証番号とともにカードを渡して50万円の被害に遭った。同県内では3人が計250万円を同様の手口で引き出されている。

 小川氏は「銀行協会が個人のお宅に郵便物を送ってくることはありません。また、キャッシュカードの返送を求めることもありませんし、返送する場合はハサミをいれてから返送すること。また、キャッシュカードは送る場合もあるが銀行員や警察官になりすました者が直接取りに来る場合もあります。“送らない”“渡さない”を守っていただきたい」と、注意喚起をした。

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