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知って得するお正月の伝統行事 今も残るもの、忘れ去られたもの…

 “1年の計は元旦にあり”と言われているように、1年の節目として、日本人は昔から正月を大事にしてきた。正月には各家庭に「年神様」という新年の神様が降りて来ると考えられており、その年が幸せであるように幸運を授けてもらおうと、色々な行事が考えられてきた。現在は数多くが忘れ去られているが、初日の出、初詣、雑煮を食べる習慣など、今も日本人が大切に守り続けているものも多い。

◆初日の出

 その年の最初に昇ってくる太陽に1年の幸運を祈るのは、初日の出とともに「年神様」が現れると信じられていたことに由来する。なお初日の出を拝む習慣は、明治以降から盛んになったとされている。

◆恵方参り

 江戸時代に流行したもので、その年の「年徳神(としとくじん)が来るという方角の神社に参拝する習わしがあった。現代はほぼ見られないが、節分に太巻きを食べる習慣に引き継がれている。明治時代の頃から流行したとされる。

◆門松

 昭和時代までは一般家庭でも門前の左右に一対飾っているのが一般的だったが、今はデパートなどでしか見なくなった。玄関に向かって、左の門松を「雄松(おまつ)」右を「雌松(めまつ)」と呼び、年神様が下りてくる時の目印として建てたのが始まり。

◆しめ飾り

 正月が近くなると玄関や神棚に「しめ飾り」をする。ウラジロ、ダイダイを飾るのは、長寿、家が代々まで栄える縁起物としての意味がある。

◆若水

 正月の最初の水くみを重視し、その際は他人と出会っても話をしないというルールがあったという。すっかりすたれたが、今でも雑煮を作るために使っている家庭もある。

◆雑煮

 年神様に供えた餅を神棚からおろし、それを野菜や鶏肉、魚介などと煮込んで作った料理。地方によって特色があり、関西(京都)では白みそ仕立て、関東ではしょうゆ仕立て(すまし仕立て)が一般的だ。中に入れる餅の形状も、関西で丸餅、関東では切り餅を使うなど、地方によってさまざまであることも面白い。

◆初詣

 昔から年の初めにお参りすると幸せが訪れると信じられており、新年を迎えると、各地の神社仏閣は大賑わいとなる。大晦日の除夜の鐘を聞きながら、元旦にお参りを済ませて帰るのを「二年参り」といっていた。神社では「手水舎」で口をゆすいで、清め、拝殿では「二礼二拍手一礼」が作法とされる。

 由緒ある名刹「深大寺」の社務所で初詣について聞くと「深大寺という寺の名は、水神の深沙大王に由来しており、開創1300年、そば、縁結びの寺として、毎年、多くの善男善女が初詣に来ます」とのこと。この寺は、日本3大だるま市、日本最大厄除け大師でも知られ、奈良天平の古刹でもある。

◆七草がゆ

 1月7日の朝に「七草粥」を食べる習慣は今でも残っている。春の若菜を入れた七種粥で祝い、邪気を払うとされている。なお若菜の7種類は、時代や地方によって異なるが「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」が一般的だ。(デイリースポーツ特約記者・二階堂ケン)

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