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麻原教祖の神格化、痕跡残した場所の聖地化を危惧…小川泰平氏が指摘

松本元死刑囚らの刑が執行され、遺体が安置されている東京拘置所=8日撮影、都内
正門前で警備に当たる警察官。遺体の行方を注視する報道陣が詰めかけた=8日、都内の東京拘置所
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 死刑が執行されたオウム真理教教祖の松本智津夫元死刑囚=教祖名・麻原彰晃=の遺体はどうなるのか。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は8日、デイリースポーツの取材に対し、「誰が遺体を引き取るのかではなく、一番危惧されるのは、その後の『聖地化』や『神格化』である」とポイントを指摘した。

 松本元死刑囚は元教団幹部の妻との間に2男4女がおり、6日の執行直前、東京拘置所職員に、自身の遺体を四女に引き渡すよう伝えていたという。一方で、妻の代理人は、妻らが引き渡しを望んでいるとして、7日付で法相宛てに引き渡しを求める要望書を出した。遺族は同日、東京拘置所に安置されていた松本元死刑囚の遺体と対面し、遺体や遺品の引き取りについても協議したとみられる。

 その協議から一夜明けた8日、デイリースポーツ取材班は東京拘置所に足を運んだ。警察官が警備に当たる中、正門前では松本元死刑囚の遺体が運び出される瞬間を待つため、報道陣が待機していた。午後3時の時点で約50人、テレビカメラは10数台。一般車両が門から出入りする度にカメラが向けられたが、確認はできなかった。

 松本元死刑囚の妻側は、拘置所の医師が「会話は成立しない」との陳述書を出していることを根拠に、「特定の人を指定することはあり得ない」と、四女を指名したとする説に反論。遺体を引き取った場合には、極秘に安置し、葬儀もせず、家族だけで荼毘(だび)に付すとしている。また、四女側は「コメントしない」とした上で、代理人のブログを通じて、刑の執行を受けて「被害者の方、ご遺族の方に深くおわびする」と謝罪した。

 元幹部・遠藤誠一元死刑囚の遺体は7日に東京拘置所から都内にある後継団体「アレフ」の関連施設に運ばれた。こうした流れを踏まえた上で、果たして、松本元死刑囚の遺体の引き取り先は妻なのか、後継団体なのか。

 小川氏は「危惧されるのは、誰が遺体を引き取ったかということよりも、教祖の痕跡を残した場所が聖地化されたり、教祖が神格化されることにある。そのために、公安調査庁の立ち入りや警察による監視、視察が強化されている」と語った。

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