松阪駅「松阪牛と本居宣長さんと松阪もめん」2900円

 四季のある日本には、その地方の特産物が入った駅弁を鉄道駅で販売している。最近は手軽に安く手に入るコンビニ弁当を車内で食べる人もいるが、昔ながらの経木を使った、その駅でしか購入出来ない駅弁も、マニアには根強い人気がある。全国に3000種類とも言われる駅弁-。私も約40年間、列車に乗るたびに動く車窓を眺めながら食べて、旅愁をより深く感じてきたが、中には廃業する業者もあって食べたかった駅弁が二度と食べられなくなることも…。今後も駅弁を食べ続けたい一心で、色々な駅弁をどんどん紹介していきたい。

 松阪駅「松阪牛と本居宣長さんと松阪もめん」2900円

 ひもを引っ張り8分。加熱されてアツアツになったところで、高級感漂う肉の上に松阪牛煮汁をかけて食べてみた。赤ワイン風味の薄切りで、一口では食べ切れないくらい豪快で大きな松阪牛すき焼きが口の中一杯に広がり、ぜいたくで幸せな時間にしばし陶酔。松阪牛の証明書が入っているのは伊達(だて)ではない。

 うぐいす豆としば漬けが彩りを添えて箸休めになり、真ん中の桜塩漬けが純和風の温かさを感じさせる。

 パッケージ底に、伝統工芸の松阪もめん柄コースターのおまけ付き。

 2900円。紀勢本線・松阪駅「新竹商店」TEL0598・21・4350。「ドライブインあら竹」でも販売。

(デイリースポーツ・柴田直記)

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