原発避難のヒガンバナ、古里に 戦時中に持ち込み、望郷募らせ

 東電原発事故で故郷を離れた福島県双葉町細谷地区のヒガンバナが今春、同町で開園する県復興祈念公園に植えられた。事故後、同県川俣町に移植され、離散した人々の集まるきっかけとなった真っ赤な花々。住民は「帰還」した約2500株が咲き誇る日を思い浮かべ、望郷の念を募らせた。

 細谷地区のヒガンバナは戦時中、神奈川県横須賀市から疎開した医師が薬効があるとして持ち込んだとされる。区長だった大橋庸一さんが環境美化のため、自宅の裏山に群生していた花の球根を町道沿いに移植したのは2009年ごろ。秋を彩るのを楽しみにしていたが、11年3月の原発事故で全町避難を余儀なくされた。

 公園は4月25日に開園する。

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