幻のトウモロコシ生産終了 山梨「きみひめ」今季限り

 甲府市の中道地区だけで生産されているとして、幻のトウモロコシと呼ばれる「きみひめ」の生産が、今季でほぼ終了となる。燃料高騰などの理由で米国から種の安定的な輸入が難しくなったとして、農家に種を販売していた地元JAが供給を終え、ほとんどの農家で栽培できなくなるためだ。長年のファンや地元の農家からは落胆の声が上がっている。

 きみひめは果実のような甘みで、皮が薄くぷちぷちとはじけるような食感が特徴。約20年前、種の販売会社の紹介で同地区での生産が始まった。希少性を維持するため、販売会社が他地域での種の販売を制限し、入手困難な「幻」に。山梨県内外にファンが多く、週末の直売所には開店前に100人以上が並ぶこともあった。

 JAふえふき中道北支所などによると、地区では年間約500トンを生産。ただ、近年は燃料高騰のほか、バイオマス燃料の原料としてトウモロコシの需要が高まり、種を安定的に輸入するのが困難になっていた。

 今季の出荷は6月から7月上旬ごろまで。来年以降、地区では別の品種に切り替える。一部の農家は残った種などで育てるが、流通量は大幅に減る見通しという。

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