牧野フライス製作所の買収を断念 海外ファンド、政府が中止勧告

 アジア系投資ファンドのMBKパートナーズは30日、工作機械大手の牧野フライス製作所の買収を断念したと発表した。株式公開買い付け(TOB)による買収を計画していたが、政府が安全保障上の懸念から22日付で買収中止を勧告したことを受け入れた。昨年6月に牧野フライスとの間で結んだTOBの契約も30日付で解除した。

 政府は、牧野フライスの工作機械が日本の防衛装備品の製造にも使われており、安全保障上の重要技術や機密情報が海外に流出する可能性を懸念していた。

 MBKは「(当局の)安全保障上の懸念を払拭するに足りるリスク軽減措置の提示を含め真摯に対応してきた。結果として買い付けを実施しないこととなり、誠に残念」とコメントした。

 MBKは、牧野フライスがモーター大手ニデック(旧日本電産)から同意なき買収を仕掛けられた際に「ホワイトナイト」として手を挙げていた。ニデックは2025年5月に買収撤回を発表した。

 一方、牧野フライスは30日、日系ファンドの日本産業推進機構(NSSK、東京)から初期的な買収提案を受けたと発表した。

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