ニデック永守重信氏、取締役辞任 不適切会計、引責か

 モーター大手ニデックは19日、創業者の永守重信氏(81)が代表取締役グローバルグループ代表(取締役会議長)を辞任したと発表した。永守氏は同日付で代表権のない非常勤の名誉会長に就いた。ニデックは、不適切な会計処理の疑いが見つかり、第三者委員会が調査中。辞任は「本人の意向」としており、一定の責任を取ったとみられる。取締役会議長には岸田光哉社長(65)が就く。

 不適切会計は経営陣の関与や認識の下で行われてた疑いがあり、永守氏を含む経営幹部の関わりや責任が焦点となっている。永守氏は問題の詳細を記者会見などで説明することなく、経営の一線を退いた。

 永守氏は1973年、前身の日本電産を京都市で創業。企業の合併・買収(M&A)を積極的に活用し、一代で世界的メーカーに育てた。2023年にニデックに社名変更した。

 ニデックは「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」を企業精神に掲げ、利益目標を追求する社風で知られる。永守氏は9月時点でニデック株式の8・61%を保有している。

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