サッカーのW杯北中米3カ国大会(11日開幕)に臨む日本代表は3日、事前合宿地のメキシコ・モンテレで初練習を行った。初のW杯となるFW塩貝健人(21)=ウォルフスブルク=は、初日からミニゲームでゴールを奪うなど、キレのある動きで猛アピール。W杯仕様の新ヘアスタイルで乗り込んだ、怖いもの知らずのワンダーボーイは「この髪形でかましてやろうかな」と祭典での大暴れを誓った。
パーマがかかった白色メッシュ入りのワイルドヘアをなびかせた。塩貝は3チームによるミニゲームで強烈なシュートをズドン。最高気温は34度と日本の真夏に近い暑さの中で、初日からエンジン全開だった。
「メキシコに着いて、とうとうW杯が始まるなという気持ちで昨日は寝た。もう今日から誰よりも活躍してやろうと。もっとコンディションを上げて、監督に使ってもらえるようにアピールできれば」
初の大舞台を前に「何かしたい」と、出国前に髪形のイメチェンを決意。バスケットボールを題材にした人気漫画「SLAM DUNK」(スラムダンク)に登場する人気キャラクター、宮城リョータが頭に浮かんだ。4、5年前から行きつけだという都内の明大前駅近くの理容室でオーダー。「ちょっとイカツめにしちゃいました」と笑いつつも、出来栄えは気に入っている。
宮城リョータはポイントガードで、スピードが持ち味。当然、“推し”かと思いきや「知らないです」と、まさかの返答。型破りな答えで報道陣を笑わせた。作中では赤茶色っぽい髪色で「赤はあんまきれいに色が入らない。ちょっと白で」と自己流も。決して枠にとらわれない。
そのスタイルは歩んできたキャリアと重なる。慶大在学中の2024年にJ1横浜Mの27年シーズンからの入団内定を取り消し、欧州1部リーグへ電撃移籍。異例の決断からステップアップを重ねた。3月の英国遠征で日本代表に初招集されると、1-0で勝った代表デビューのスコットランド戦で決勝点をアシスト。持ち味の推進力と馬力あるプレーでもアピールし、滑り込みでW杯メンバー入りを果たした。
初の夢舞台が刻一刻と迫る。「活躍すれば人生が変わる」と懸ける思いは強い。「出るだけじゃが意味がない。活躍しなきゃ何のためにいたんだという話」と隠しきれないギラギラ感こそ、森保監督が求める人材だ。
過去には2002年の日韓大会に赤髪モヒカン姿で臨んだMF戸田和幸、18年ロシア大会前に金髪に染めて話題となったDF長友佑都など、特徴的なヘアスタイルが注目を集めてきた。「髪で目立てるんだったら、それに越したことはない。今回はこの髪形でかましてやろうかなと」。“宮城リョータ風ヘア”で世界を驚かせる。