ベルギーが誇る最強攻撃陣が沈黙…目指すは過去最高3位
「ロシアW杯・準決勝・フランス1-0ベルギー」(10日、サンクトペテルブルク)
準決勝1試合が行われ、自国開催の1998年大会以来2度目の優勝を狙うフランスがベルギーを1-0で下し、3大会ぶり3度目の決勝進出を決めた。決勝は15日(日本時間16日)に行われる。
「赤い悪魔」の進撃は、ファイナルの一歩手前で終わりを迎えた。
最強の攻撃陣が沈黙した。ここまでの5試合は、チームとして大会最多となる14得点。FWルカク、MFデブルイネ、E・アザールら“黄金世代”が絶頂期を迎え、王座に向かって突き進んでいたが、フランスの守備は固い。ベスト8をかけて臨んだ日本戦、続くブラジル戦で火を吹いたカウンターも不発。最後までゴールが遠かった。
試合状況、相手に応じて変幻自在だった戦術もハマらない。後半途中からはデブルイネを攻撃的MFから一列下げ、クロスからの同点弾を狙ったが、逆に攻撃面から多様さが消えた。終盤に徹底的に1点を守り切るフランスの戦術に屈し、初の決勝を前に敗れた。
試合後のマルティネス監督は「選手たちは惜しみない努力ですべてを捧げ、最後まで走った」と奮闘をたたえ、デブルイネは「ここまで来たことを誇りに思いたい」と前を向いた。過去最高となる3位に向け、最後の戦いに挑む。