西野監督が提言 欧州とのシーズンのズレ「考えていく必要ある」

 サッカー・ロシアW杯に出場していた日本代表の西野朗監督と、主将のMF長谷部誠(E・フランクフルト)、日本協会の田嶋幸三会長が5日、千葉県内で帰国会見に臨んだ。田嶋会長が7月末での退任を明言した西野監督は、今後の日本協会に望むことの1つに、欧州などと、日本にシーズンのズレがあることを挙げた。

 西野監督は「日本のアンダーカテゴリーのチーム。これは本当に期待できます。U-20、U-17は本当に世界に渡り合える力を持っていると思います」と若い世代が将来の日本を担うと太鼓判を押した。その一方で、彼らと現在もA代表で活躍している海外組との融合が、より求められるようになる。

 この点を「海外組、国内組の選手たちが融合していかないといけない。そこの難しさもあります。これはシーズンが違うからです。ヨーロッパと日本とで。これを合わせて行くことというか」と表現した。欧州は夏にシーズンが始まり、5月から6月にシーズンが終わる「秋春制」。日本は2月末に始まり、12月まで試合が行われる「春秋制」(と呼ぶには季節的には無理があるが)。長いオフが夏にある欧州と、冬にある日本とでは、1年サイクルでの体のリズムが半年分、つまりほぼ正反対になってしまう問題を、多くの選手が海外で活躍するようになってから日本代表は抱えている。

 西野監督は現状を「9、10、11月のA代表の活動が毎年毎年強化にならないくらいの状況。これはシーズンが違うからということもあります」と表現した。ただ、日本がなぜ冬を通して公式戦を開催できないかというと、新潟や山形、富山、札幌といった雪の多い地域のJクラブが、現実問題として練習や興行としての試合を開催できないことが原因となっている。

 アンダーカテゴリーとA代表年代の融合、国内組と海外組の融合と合わせて、西野監督は「改善は難しいと思いますが考えていく必要はあると思います」と提言した。

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