キャプテン長谷部誠、最後の会見でも“らしさ”ジョーク空振り「笑っていただこうと…」

報道陣からの質問に笑顔を見せるサッカー日本代表の長谷部誠(左)。右は西野朗監督=千葉・ヒルトン成田(撮影・開出牧)
3枚

 サッカー・ロシアW杯に出場していた日本代表の西野朗監督と、主将のMF長谷部誠(E・フランクフルト)、日本協会の田嶋幸三会長が5日、千葉県内で帰国会見に臨んだ。長谷部は、主将として、また代表選手としてこの会見が“最後の仕事”となったが、軽いジョークのつもりで発した言葉を報道陣に真に受けられてしまう長谷部らしい一幕もあった。

 本人は“名ばかり”と振り返るゲーム主将を担った南アから、3大会連続のW杯出場。攻守の中心として、ピッチの外では監督と選手の橋渡し役として、“キャプテンの中のキャプテン”としてのエピソードを上げればきりがないほど、代表チームにとってかけがえのない存在だった。

 長谷部は「この会見が終われば僕の日本代表としての公式なものはすべて終わりなので喪失感はすごいですね」と、率直な思いを口にした。「今まで当たり前といってはなんなんですけど、長い時間ここに居させてもらった中で、それがなくなるという、帰りの飛行機でも窓から外の雲を見ながらちょっと感傷に浸ったんですけど」と振り返った後で、「今は本当に99%の満足感と1%の後悔があります、その1%をの後悔をこれからのサッカー人生に繋げられるようにやっていきたいと思います」と、いち選手としての時間は続いていくことを明言した。

 日本代表は今後も続いていく。受け継いでもらいたいものをたずねられると、「そうですね。散歩隊は続けて欲しいなと。僕はそんなに参加しなかったんですけど、あれはコミュニケーションをとる1つなんでいいなーと」とさわやかに語ったが、会見場の反応は今ひとつ。「…今のはみなさんに笑っていただこうと思ったんですが…」と長谷部は苦笑いしていたが、真面目な振る舞いをした人に対する「長谷部か」というツッコミが代表チーム内で生まれるほど、長谷部が語ることは、時に冗談なのか、本気なのか区別がつかないことがある。ある意味、最後の最後まで長谷部らしい姿を見せてくれた。

 気を取り直して、「西野監督も言われた通り、選手たちが自分たちがやらなければ、という気持ちをみんながもって作り上げた戦いだと思うので、これは日本代表チームのベースになってくると思いますし、今回も若い選手たちがたくさんいたので、そういう選手たちが引き継いでくれると思います」と、自主、自立の心を持った若手の躍進を願っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカーW杯最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカーW杯)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス