イニエスタ7月中旬来日へ まさかのスペイン敗退で想定外の前倒し

 「ロシアW杯・1回戦、スペイン1(3PK4)1ロシア」(1日、モスクワ)

 J1神戸にスペイン1部バルセロナから加入したMFアンドレス・イニエスタ(34)が7月中旬に来日することが2日、分かった。1日のW杯決勝トーナメント1回戦でロシアに敗れたスペイン代表のイニエスタは、2週間の休養期間を挟み、最短で22日の湘南戦(ノエスタ)でのJリーグデビューを目指す。また、同国代表からの引退を表明した。

 神戸にとって想定外の前倒しだ。複数の関係者によると、イニエスタはW杯前から神戸に2週間の休養期間を申し出ていた。スペインが15日の決勝まで進んだ場合、来日は8月にずれ込んでいたが、予期せぬ早期敗退で7月中旬に来日することが決まった。Jリーグの登録期間は20日から始まるため、最短で22日のホーム湘南戦でのJリーグデビューを目指すが、コンディション面を考慮すると28日のホーム柏戦が現実的な選択肢となる。

 最後のW杯となった。34歳のイニエスタは敗退後、「これが代表で最後の試合だ。夢見たような結末にならないこともある」と代表からの引退を表明。PK戦では1人目として成功したが、チームの2人が失敗。自身4度目の大舞台は決勝トーナメント1回戦で終わりを告げた。

 1次リーグ全3試合に先発したが、ロシア戦はベンチスタート。後半22分に投入され、持ち前の柔らかなボールタッチと急所を突くパスで揺さぶるなど、世界トップクラスの技術の一端は示した。

 一時代を築いたスペインの象徴だった。代表通算131試合に出場し、10年南アフリカ大会では決勝でW杯初優勝を引き寄せる決勝ゴールを決め、08、12年の欧州選手権も連覇。イエロ監督は「彼はスペイン史上でも最も優れた選手の一人。心からありがとうと言いたい」と最大級の賛辞を贈った。

 今後は活躍の場を東洋の港町に移す。J1で神戸は6位と好位置に付けており、元ドイツ代表FWポドルスキと共にチーム浮上を担う。入場券の販売も好調で、クラブによると1日から先行販売が開始された3試合分の入場券について、販売開始2時間経過時点での販売枚数平均が、今季最多動員だったホーム開幕戦の約7倍に達しているという。

 22年1月末までの3年半契約で、Jリーグ史上最高額の年俸2500万ユーロ(約32億2千万円)を稼ぐ超大物のデビュー戦が、刻一刻と迫ってきた。

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