香川 半端ない決意!長友と深夜のプール会談 稲本以来のW杯連発へ

 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 サッカーのW杯ロシア大会1次リーグH組初戦で、コロンビアを2-1で破った日本代表は一夜明けた20日、ベースキャンプ地のカザンでセネガルとの第2戦(日本時間25日午前0時・エカテリンブルク)に向けて調整した。コロンビア戦で前半6分に日本のW杯史上最速ゴールを決めたMF香川真司(29)=ドルトムント=らは室内で回復メニューを消化。19日夜には宿舎でDF長友佑都(31)=ガラタサライ=と深夜のプール会談を行い、2大会ぶりの決勝トーナメント進出へ決意を固めた。

 余韻に浸る暇などない。重要な初戦を制し、重圧のかかったPKを沈め、W杯初得点も決めた。香川にとって4年前とは違った夜が訪れたのか。「勝った日の夜はどうなんだろうと思ったが、冷静だった。まだ1勝して、ただ1点取っただけ。これからもっとタフな戦いが続く」。そう言って視線を先に向けた。

 コロンビアを破ったとはいえ、試合の大半で相手は一人少ない状況だった。手放しで喜べないことは香川も承知している。「10人対11人でこういった戦いになるということは、簡単に勝てないんだとあらためて感じた」と表情を引き締めた。

 自身のゴールについて「そこまで振り返らない。自分が引退した時に感じることかな。年がたって、そういうことに浸ればいいし、今は必要ない」と無関心を貫いた。それでも、日本の背番号10に期待は集まる。W杯で2試合連続ゴールを決めれば、02年日韓大会の稲本潤一(現札幌)以来史上2人目となる。

 セネガル戦に勝てば、コロンビア-ポーランド戦の結果次第で日本の2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決まる。「そこは意識しながら練習して、自分も問い掛けながらやりたい。いかにして勝つかにフォーカスしていきたい」と、強い決意をにじませた。

 試合会場のサランスクから戻った19日深夜には、長友と宿舎のプールでリカバリーを行った。長友によると「4年前を振り返りながら、それよりも次勝たないと意味がない」などと語り合ったという。この日、サポートメンバーとして帯同していた浅野が帰国の途に就いた。香川はトレーニングパートナーとして帯同した10年の体験を踏まえ、浅野に対して「この経験が絶対今後につながる」と優しい言葉をかけた。

 100通を超える祝福の連絡がきたといい、「たくさんの人が自分を信じてくれるのは本当にありがたい。そして、もっとやれるという感情になった」と感謝を口にした。チーム内での存在感を増していく10番が、日本をさらなる高みに導く。

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