【福西祟史 熱血EYE】セネガル戦はカウンターに注意せよ

 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 セネガルは堅守でポーランドのFWロベルト・レバンドフスキ(29)=バイエルン・ミュンヘン=に仕事をさせず、2-1で勝利した。鋭いカウンター攻撃も持ち合わせるアフリカの雄は、勝ち点3でH組の首位に並ぶ日本にとっても難敵。24日の直接対決に向け、デイリースポーツ評論家の福西崇史氏が勝敗を分けるポイント、戦術上の要点を解説した。

  ◇  ◇

 日本はセネガルのカウンターに気をつけたい。そのためには、コロンビア戦で遂行できたように、全員がまとまって戦うこと。セネガルは縦へのスピードが速く、出足やドリブルで負ける場面は多くなるだろう。

 そのためにもカバリング、周りへのサポートを含めて組織的な戦いが必要になる。セネガルの縦への攻撃を切るとか、相手の良さを消すことを意識してほしい。

 セネガルはポーランド戦で怖さを出していた。特にFWニャンの高さと強さは強烈。チームをけん引するMFマネに対しても、マークの受け渡しをしっかりして対処することを心がけたい。

 長谷部がコロンビア戦でロドリゲスとキンテロを意識してマークしたように、セネガル戦はディフェンス、中盤、サイドバックが相手を注意深く見ていくことだ。カウンターにも気をつけたい。

 DFクリバリのレベルは高い。1対1の戦いでは厳しい。もっとも、日本はコロンビア戦で互いの距離感が良かったときはワンツーで突破できていた。果敢に勝負を挑み、怖さを与えていくことも必要になる。

 私は現役時代、セネガルとの対戦経験がある。思った以上にパワーを使わされるだろうし、体の負担を覚悟して臨むこと。私は次の日、体が痛かったことを思い出す。ファウルを覚悟するぐらいの気持ちで当たりを見せてもいい。

 試合展開については読めない。セネガルの守備は穴が多いと思っていたが、ポーランド戦ではこぼれ球に対しても身体能力を生かしてカバーしていた。0-0はないとみている。可能性としては3-2ぐらいまでいくかもしれないし、それで勝てればいい。

 キーはディフェンスだ。DF昌子と吉田がコロンビア戦でファルカオを抑えた意識は良かった。仮想セネガルとして臨んだ5月30日のガーナ戦は完敗したものの、日本にとっては試したいこともあった試合。あのときの結果を気にすることはない。油断は禁物だが、日本のまとまりを自信にして勝利をつかんでほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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