西野ジャパン、カザンで万全!決戦国で初練習 監督中心に5分間円陣でスタート

 サッカーのW杯ロシア大会に臨む日本代表は14日、ベースキャンプ地となるカザンで初練習を行った。午後3時過ぎでも気温18度、湿度40%と肌寒い中、ファン・サポーターに公開された初練習では、4-2で逆転勝ちした12日のパラグアイ戦の出場時間に応じたグループ分けを行い、ランニングなどの調整で選手のコンディションを整えた。1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日・サランスク)へ、西野ジャパンの調整は最終段階に入った。

 リラックスした空気と、緊迫感がいいあんばいで調和していく。肌寒い気候の中で始まったカザンでの初練習。まずは西野監督を中心とした約5分間の円陣からスタートした。

 国際サッカー連盟(FIFA)によって開催が義務づけられているファン・サポーターへの練習公開日。ピッチの脇にはモスクワから駆けつけた邦人ら約500人が、選手たちに声援を送った。冒頭のランニングでは、選手・スタッフ全員でピッチを走った。事前合宿地のオーストリアでは笑顔が多かったものの、決戦の国に足を踏み入れたからか、選手たちの表情は引き締まっていた。

 練習の狙いは選手個々の状態を整えることにある。西野監督は前日のカザン到着時に「自分たちが戦える準備をする。万全の準備をして臨みたい」とコロンビア戦を見据えた。パラグアイ戦で出場時間が長かったMF香川、乾らは軽めのランニングのみでピッチを後にして室内調整。一方、同戦での出場機会のなかったMF本田、長谷部、DF吉田、長友らはボールを使って調整。それぞれのグループにかける負荷を変え、カザン入り前でばらついていたコンディションを整えた。

 一方で心配な点も見えた。パラグアイ戦後、FW岡崎は両ふくらはぎを、DF昌子は右太腿(もも)にそれぞれ張りを訴え、この日は冒頭のランニングから別メニュー調整。さらに、同戦の控え組としてボールを使ったメニューに参加していたMF大島も、8日のスイス戦で痛めた左腰を再び気にするそぶりを見せ、途中で切り上げてピッチを後にした。

 運命を分けるコロンビア戦まで5日。指揮官は「勝つために今までオープンにできなかった部分もあるので、それを加えてしっかり精度を上げていきたい」と決意を語った。広大な敷地の中にピッチがある日本のベースキャンプ地。セキュリティー面でも人の出入りを管理できるために、セットプレー時に相手の裏をかくスペシャルプレーの準備も可能だ。西野ジャパンのW杯が、いよいよ始まる。

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