【西野監督会見3】できるなら…リストから「ポジション外して」

 5月30日のキリンチャレンジ杯・ガーナ戦に臨むサッカー日本代表メンバー27人が18日、発表され、西野朗監督が都内で会見を開いた。代表選手のリストにはGK、DF、MF、FWといったポジションが添えられているが、「差し替えられるならGK以外のポジションは外して欲しいな」と表現。監督としては複数ポジション、また役割をこなせる「ポリバレント」な選手を起用したいという思いをのぞかせた。以下、一問一答の要旨【その3】。

 -キャンプ中にコンディションを見極めるということだが、コロンビア戦でどう戦うかの戦術的なイメージは。

 「このタイミングでのチーム作りを考えれば、できるだけ早くメンバーを固定してチーム作りに入りたい。キャンプ中にテストということは、なかなか猶予は当然ないはずと。当初の自分のプランで、あるいはもっと早い段階でメンバーを固めて、残りのキャンプを、またガーナ戦を本大会のシミュレーションとして、そこへ向けてチームを固めていきたいというのは、直近の招集で考えることでした」

 (続けて)「シーズン制が違う中、国内外の選手たちのコンディションが一番そろいにくい状況でもありますし、刻々と、さっき言ったようにコンディションも変わっていく。プラスαの選手たち、バックアップの選手たちも含めてチームを作っていく、見極めていくことが必要なことということで。今回の27人、追加招集も考えられるということで。やはり、当然コロンビア戦に向けての対応を考えるんですけど、なかなか正直、絵が描けない。ただ、コロンビア戦に勝ちに行くというシナリオは、選手の組み合わせ、掛け合わせでいろいろ描けるものを選んで、ベストな選択をしていきたい。もちろんその中で選手に求めることの変化もありますけど、正直、どういうスタートメンバーで、いくつかの想像の中で、可能性を考える中で、一番いい選手、いくグループでいく段階です」

 -もう一つは、チームに新しい風をもたらすために、キャプテンを交代するという考えはあるか。

 「長谷部のキャプテンは、本人にもまだ直接は伝えていないが、ぜひやってもらいたい。そういうプレーヤーだと考えています」

 -FWが4人。ハリル体制ではやっていない、2トップも考えているか。

 「あらかじめお話したいんですけど、表の左にあるGK、DF、MF、FW。私がリストを作る段階ではこのポジションをボードにのせたことはないんですね。今日はじめてのせた。ポジションは置いていません。ボードの上には。選手のスタートポジションであろうところに選手の名前はのせていません。ラインでのせている。ここにあるFW4人というのは、FWが4人しかいないのかとなりかねないので、差し替えられるならば、GK以外のポジションは外して欲しいなと思います」

 (続けて)「確かに前線をやれる選手ではあると思いますけど、彼らにとっても前線の選手だけではない。シャドー、MFに入る可能性もあるし、サイドにいく可能性もある。MFの選手たちも前線に入ってくる、2トップ、3トップ、1トップとポジションは変わってくるので。オプションというのは、対応力が間違い無く求められると思う。固執したシステムやポジションだけではない。選手で言えばポリバレントで複数のポジションをこなせる選手が、このリストにもたくさんいると思いますし、柔軟に対応していく力、戦い方、戦術・戦略的な部分も選手には持って欲しいので。たくさんオプションを考えて、選手には伝えていきたいと思っています」

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