橋本拳人「貢献できていない中で去ることはできなかった」 神戸残留決めた思いとは

 J1神戸の元日本代表MF橋本拳人(28)が2-0で勝利した2日の鳥栖戦(駅スタ)の試合後、神戸との契約を延長したことについて自身の思いを語った。

 契約更新後、初めての試合となった鳥栖戦ではMF山口蛍とのダブルボランチでフル出場。「チームとして非常に苦しい状況。監督が代わって、選手それぞれ危機感がある。この試合の重要さというのは試合前に全員で確認しましたし、それをピッチで表現できた」。中盤でのボールの回収など攻守に存在感を発揮し、吉田孝行監督の初陣白星に貢献した。

 後半25分にはDF山川哲史からの速い低空クロスに右足を後ろで交差させて合わせる技ありシュートを披露。鳥栖GK朴一圭の好セーブに阻まれたが、攻撃でも見せ場を作った。「入ったら良かったですけどね」と笑顔を見せながら「今日に関しては攻撃よりチームのバランス取ることが自分の役割でした。ただ、ああやってゴール前に出ていくのは自分の特長。機を見て得点を狙っていきたい」と意欲を示す。

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、国際サッカー連盟(FIFA)は両国所属の外国籍選手の一時的な国外移籍を認める特例措置を3月に発表。これにより橋本も同月にロシア1部ロストフから神戸に6月末までの契約で加入した。

 FIFAは6月21日にこの措置を来年6月末まで1年間延長することを発表。神戸は橋本に対し、契約延長をオファーした。橋本は夢を持って欧州に挑戦しただけに、海外からのオファーを待つ選択肢などもあったが、最下位で苦境を迎える神戸への責任感が勝った。

 1日に契約延長を発表。「このチームに拾ってもらってすごく恩を感じていますし、自分がなかなか貢献できていない中で、チームを去ることはできなかった。チームに貢献したい気持ちで残留を決めました」と思いを明かす。

 吉田監督も橋本の残留を心強く感じている。契約延長が発表されると「非常に大きいですね。彼もオファーがあったというのもちらっと聞いています。そんな中、神戸のためにということで、決断してくれたと思います。素直にうれしいですし、チームの力になってくれる」と期待した。

 依然として最下位の神戸だが、鳥栖戦で今季3勝目を挙げたことで、残留圏内の15位湘南とは勝ち点6差に縮まった。「個人的にもチームへの思いが日に日に強くなっている。このチームがJ2に落ちてはいけないとすごく感じている。貢献したい気持ちでいっぱいです」。最下位からの逆襲には背番号15の活躍が欠かせない。

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