森保JAPAN W杯第2戦は鉄壁コスタリカ 過去4戦無敗も警戒「手ごわい相手」
サッカー日本代表の森保一監督(53)が0-3で完敗したキリンカップのチュニジア戦から一夜明けた15日、大阪市内で取材に応じた。W杯カタール大会(11月開幕)の1次リーグE組第2戦の相手が、14日にカタールで行われた予選の大陸間プレーオフでニュージーランド(オセアニア)を1-0で下したコスタリカ(北中米カリブ海)に決まったことを受け「手ごわい相手になる」と警戒しつつも「勝ち点3を取りたい」と必勝を誓った。これで出場32チームが出そろった。
標的は決まった。森保監督は「非常に身体能力が高く、かなり手ごわい相手になる」とコスタリカを警戒した。過去の対戦成績は4戦無敗。森保監督の初陣となった18年9月の対戦でも3-0で一蹴しているが、親善試合に過ぎないことは指揮官も承知している。
コスタリカは北中米カリブ海予選で14試合8失点の堅守を大一番でも発揮。相手に64%のボール保持を許し、15本のシュートを浴びながら、開始3分の得点をしたたかに守り抜いた。森保監督は守備の要である35歳GKナバス(パリ・サンジェルマン)の名前を挙げ、「こじ開けていくのは大変」と認めた。
侮れない相手だが、ドイツとスペインに挟まれた一戦は勝利が必須となる。森保監督は「勝ち点3を取りたい。持っている力を出し切れば勝っていける」と自信もにじませた。
一方で日本が過去のW杯で挙げた5勝のうち、先制された試合は一度もない。チュニジア戦のように先に得点を許すと、逆転勝利の可能性は限りなく低くなる。森保監督も「世界の強豪と戦う時、先制点を与えてしまうと、試合をひっくり返すことは難しい」と自戒を込めて語った。
欧州ネーションズリーグでは、日本の初戦の相手ドイツが5-2でイタリアに圧勝。第3戦で顔を合わせるスペインは2-0でチェコを下すなど調子を上げている。改めて難敵に囲まれた“死の組”を実感し、森保監督は「厳しい覚悟が必要だと改めて感じることができた」と表情を引き締めた。11月23日の初戦まで160日。残された時間で最善を尽くす。