森保監督 惨敗締めも「底上げになった」「選手に責任ない」

 チュニジアに敗れ、ピッチを後にする森保監督(代表撮影)
 敗戦後、円陣の中でイレブンに語りかける森保監督(中央)=撮影・北村雅宏
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 「キリンカップ、日本0-3チュニジア」(14日、パナソニックスタジアム吹田)

 FIFAランク23位の日本は、同35位のチュニジアに完敗した。11月のW杯へ大きな意味を持つホームでの一戦だったが、守備陣の連係ミスから3失点。4連戦は黒星で終わった。

 最後は目を覆うような惨敗で締めくくられた。2勝2敗で終えた6月の4連戦を振り返り、森保監督は「敗戦は受け入れてはいけない」と前置きしながら、それでも「間違いなくチームの底上げになった」と前向きに総括した。

 4試合でさまざまな選手の組み合わせを試し、多くの選手に出場時間を与えた。チュニジア戦では先発8人を入れ替え、左サイドでは初招集の伊藤と主軸である南野を組ませた。中盤でも後半開始から鎌田と田中の相性を見た。ブラジル戦に続き、長友の右サイドバック起用も試みた。

 森保監督は「毎試合、選手を代えて戦うのは簡単なことではない」と強調した。3失点は全てミスが起因したもので、組み合わせを頻繁に変えたことによる弊害は織り込み済み。指揮官は「私が選手に要求してプレーしてもらった。選手の責任でこの結果につながったのではない。難しい設定の中で我慢して戦ったことを評価したい」とかばいつつ、「ミスが起こった時に2つ目、3つ目を起こさない」と本大会を見据えて戒めた。

 敗れた2試合はいずれも無得点で、攻撃面の課題も明らかだった。前半に迎えた決定機を鎌田が決めていれば、勝敗の行方は違ったかもしれない。追う展開となった後半も三笘の突破力頼みとなり、1トップに起用された浅野と古橋も無得点に終わった。「決定力をつけていなかなければいけない」と語る指揮官の姿には苦悩もにじんだ。W杯本番を控え、攻守に厳しい現実を突きつけられた。

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