前田大然 日本代表の救世主になってくれ 森保監督「期待するのはゴール」

 オンライン会見する日本代表・森保監督
 移籍後初ゴールを決める前田=1月17日、グラスゴー(共同)
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 日本サッカー協会は22日、埼玉スタジアムで行われるW杯カタール大会アジア最終予選の中国戦(27日)とサウジアラビア戦(2月1日)に臨む日本代表23人を発表し、今冬にスコットランド・プレミアリーグのセルティックへ加入した前田大然(24)らが選ばれた。森保一監督(53)は「期待することはゴール」と要望。最終予選では実質“初招集”となる前田に得点力不足解消の重責を託した。膝の負傷から復帰した久保建英(20)=マジョルカ=は昨年9月以来の復帰となった。

 単純にして明快だった。「期待するのはゴール」。森保監督は簡潔な言葉で、前田への要求を言い表した。

 昨季J1横浜Mで23得点を量産し、得点王とベストイレブンの称号を得た。1月から名門セルティックに期限付き移籍。17日の本拠地ヒバーニアン戦で先発デビューし、開始4分で電光石火の先制ゴールを陥れた。その得点への嗅覚を、代表指揮官は強く求めた。

 日本は最終予選で6試合を終え、4勝2敗の勝ち点12で2位につけるが、総得点は試合数を下回る5得点。最下位ベトナム(総得点4)に次ぐ少なさで、得点力不足は最終予選を通じてつきまとう難題となっている。

 絶対的1トップには大迫(神戸)が君臨するが、最終予選ではわずか1得点。国内組はオフ明け直後でコンディションの不安も拭えない。さらに昨年11月の最終予選2連戦で大迫に代わって途中出場し、1トップを務めた古橋(セルティック)も負傷で招集外となり、前田への期待はいやが上にも高まる。

 前田は27人が選出された昨年11月の最終予選で初めて代表メンバー入りしたが、2試合続けてベンチ外に終わった。今回は試合での登録上限となる23人に入り、ベンチ入りが確定。出場すれば最終予選初出場となる。

 森保監督は新天地での適応を理由に、海外移籍直後の選手の代表招集を見送る傾向にあった。昨夏に欧州へ渡った三笘(サンジロワーズ)も代表に選ばれたのは昨年11月だっただけに、前田の選出は異例と言える。森保監督は昨年6月まで横浜Mを率いていたポステコグルー監督の存在を挙げ「監督が選手を知っていることが大きい」と、適応への影響は最小限と判断した。

 最終予選は残り4試合と佳境を迎える。森保監督は「トーナメントを戦う気持ちで目の前の試合を勝ち、W杯へ前進したい」と力を込めた。一戦必勝へ、最旬のストライカーが日本の切り札となる。

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