徳島の来季J2降格が決定 響いた序盤の監督不在「1年で戻る」清水、湘南が残留

 前半、選手を鼓舞する徳島・ポヤトス監督(中央)
前半、3点目を失い、肩を落とす徳島・岩尾憲(左から2人目)ら徳島の選手たち=徳島県鳴門市のポカリスエットスタジアム
 後半、広島・浅野雄也にゴールを奪われ、ガックリする徳島・岩尾憲(中央)ら
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 「明治安田生命J1、徳島2-4広島」(4日・鳴門大塚ポカリスエットスタジアム)

 J1徳島が今季最終戦に敗れ、1シーズンでのJ2降格が決まった。

 悔し涙を止めることができなかった。試合終了後の最終戦セレモニー、最後にあいさつに立った主将のMF岩尾。「苦しい状況から逃げることなくチームとして進んできた、と胸を張って言えます」と、スタンドへ向かって声を震わせた。

 負ければJ2降格が決まり、勝つか引き分けでも他会場の結果で降格が決まる厳しい状況で、出鼻をくじかれた。

 守備で集中を欠き、前半9、11分と立て続けに失点。2失点目の直後、主将のMF岩尾を中心に円陣をつくって立て直しを図ったが、36分にはコーナーキックから失点。状況は好転しなかった。後半、MF岸本がゴールを決めたが、20分には再び守備のミスから失点。最後の大一番で意地を見せることができなかった。

 初めてJ1で戦った2014年はホームで1勝もできず降格。「J1定着」を掲げた今季は、思わぬアクシデントにも見舞われた。新型コロナの影響でポヤトス監督が入国できず、開幕からリーグ戦10試合は新監督不在の戦いを強いられた。チーム合流後も戦術の浸透には時間を要し、「監督と選手の考えがようやくマッチしてきた」と話す選手が増えてきた中で、最終節を迎えてしまった。16位湘南より3勝多い10勝を挙げたが、勝ち点でわずか1及ばず。残留にはあと一歩届かなかった。

 試合終了のホイッスルが響き、ぼう然とピッチを見つめていたポヤトス監督。「この舞台に1年で戻ってくることを約束したい」と、力強く誓った。

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