Ｊ１Ｃ大阪の元日本代表ＭＦ乾貴士（３３）が２０日、オンライン取材に応じ、ルヴァン杯決勝の名古屋戦（３０日・埼玉）に向け、「絶対に取りたい」と自身プロキャリア初のタイトル獲得を宣言した。

　滋賀・野洲高２年時に“セクシーフットボール”として全国高校選手権を制覇するなどプロ入り前は日本一の経験があるが、２００７年に横浜Ｍ入団後は意外にもタイトルとは無縁。ドイツ、スペインでの欧州挑戦では強豪チーム所属ではなく「タイトルよりもプレーに集中した」と振り返る。

　１７年にＣ大阪がルヴァン杯で初優勝した試合はスペインでテレビ観戦。「もちろんうれしかったけど、悔しさやうらやましい気持ちもあった。今度は自分がその場にいることがうれしい」と明かす。

　８月末のＣ大阪復帰時、チームはどん底状態だった。しかし小菊監督就任後、立ち直りタイトルに王手をかけた。「加入してすぐチャンスが巡ってくることはなかなかない。ここを逃したくない」と大一番を見据えた。