【福西崇史 熱血EYE】次戦、目に見えて分かる改善点が必要

 「W杯アジア最終予選、サウジアラビア1-0日本」(7日、ジッダ)

 2022年W杯カタール大会で7大会連続の本大会出場を目指すB組の日本はアウェーでのサウジアラビア戦で0-1で敗れた。後半26分にMF柴崎岳(29)=レガネス=のバックパスがDF吉田麻也(33)=サンプドリア=に合わずに相手に奪われる連係ミスから、痛恨の失点を喫した。痛い2敗目となった試合をW杯2大会出場の元日本代表MF福西崇史氏(45)が分析した。

  ◇  ◇

 痛い敗戦だ。両GKが互いに決定機を防ぎ、どちらに転ぶか分からない展開で日本にミスが出た。失点の場面は、個人を責めたくないが集中力の問題。暑さによる疲労もあっただろう。後半は先に日本の選手の足が止まってしまった。

 前半から相手にボールを保持されたのは想定内。まずはブロックを組んで失点を防ぎ、速い攻撃につなげようという意図は見えた。守備の意識を高め、前半はリスク管理をしながら、攻め上がる回数も抑えていた。最低でも引き分けを目指し、その中で得点を狙うという狙いだった。

 そんな状況で鎌田のスルーパスから大迫がGKとの一対一を決めきれなかった。ああいう決定機をものにできないと、このように展開が重くなる。

 後半は酒井が攻撃参加するなど、日本の方が先に仕掛けていた。交代枠は5人を使ったが、疲れが出た選手を早めに代えた方がよかったかもしれない。そもそも計算できる経験豊富なメンバーを先発起用した試合で、結果論かもしれないが柴崎は失点前から疲労の色が見えていた。南野、浅野も疲れていた。

 今後の試合はすべて勝利を狙わねばならない。次のオーストラリア戦は改善点、目に見えて変わる部分がなかったらおかしい。思い切ってスタメンを入れ替えるのも方法だ。この日も守田が入ってからは中盤の動きがよくなったし、若い田中もいる。また大迫はJリーグの試合を見ていても疲れが出るのが早い。オナイウを先発起用する手もある。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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