イタリアが53年ぶり欧州制覇 GKドンナルンマ決めた!激闘PK戦で2本の神セーブ
「欧州選手権・決勝、イタリア1(3PK2)1イングランド」(11日、ロンドン)
決勝が行われ、イタリアがイングランドを退けて1968年大会以来2度目の優勝を果たした。延長を終えて1-1からのPK戦を3-2で制した。イタリアは0-1の後半22分にボヌッチが同点ゴールを決め、PK戦ではGKドンナルンマが2本を止めた。初めて決勝に進んだイングランドは前半2分にショーが先制点を決めたが追加点を奪えず、PK戦で3人が失敗した。次回24年大会はドイツで行われる。
120分間でシュート数は20対6、ボール保持率も61%と優位に立ったイタリアがPK戦を制し、53年ぶりの欧州制覇を果たした。マンチーニ監督は「PK戦にもつれる前に勝負を決めるべきだったが、勝つべくして勝った」と胸を張った。
一方的に押し込んだ後半にCKからボヌッチが同点ゴールを押し込んだ。失点以外は1本も枠内シュートを浴びなかったGKドンナルンマがPK戦で2本をセーブ。大会最優秀選手に輝いた守護神は「相手に隙を与えなかった」と誇った。
前回W杯は60年ぶりに出場を逃す屈辱を味わった。2018年に再建を託された指揮官は、1人のエースや司令塔に頼らないチームをつくり、今大会もキエーザやインシニェら5人が2得点をマーク。18年秋から続く連続無敗は34試合(27勝7分け)に伸びた。
06年W杯以来のビッグタイトルをつかみ、ボヌッチは「歴史に名を刻んだ」と豪語。伝統の勝負強さを取り戻し、完全復活を遂げた。