森保ジャパン 金へ、サプライズなしの「ベストメンバー」 史上最多!海外組9人

 日本サッカー協会は22日、原則24歳以下で争われる東京五輪に臨む男子日本代表18人を発表し、MF堂安律(23)=ビーレフェルト、久保建英(20)=ヘタフェ=らが順当に選出された。半数の9人が海外組となり、オンラインで記者会見した森保一監督(52)は「金メダルを獲得するため、現時点でのベストメンバー」と自信を示した。日本は7月5日から静岡県内で事前合宿に入り、同23日に1次リーグ初戦で南アフリカと対戦する。

 サプライズはなかった。裏を返せば、現状で考え得る最高のメンバーを選び抜いたといえる。17年12月のチーム立ち上げから約3年半で90人が招集され、18人に絞られた。五輪世代15人中、A代表経験者は12人にも達する。森保監督は「金メダルを獲得するため、現時点でのベストメンバーを選んだ」と自信に満ちた表情で語った。

 3人まで認められる25歳以上のオーバーエージ枠には吉田らA代表の絶対的主力が名を連ね、堂安、久保建ら海外組は半数の9人を占めた。これまでの五輪では海外組の招集難航が繰り返されたが、歴代最強と目される編成が実現した一因には、日本協会の地道な交渉の成果があった。

 欧州の拠点を窓口とし、各クラブと密なコミュニケーションを続けたことで海外組の招集が円滑に運んだ。森保監督は「ピッチを支える部分のレベルアップも大きい」と日本協会の尽力に感謝した。

 16年リオデジャネイロ五輪と比べ、FWの人数を1人減らしてDFを1人増やしたことに、安定した戦い方を求める指揮官の意図がうかがえる。4人のバックアップメンバーに町田、瀬古のセンターバック2人を加えたことは、右膝に不安を抱える冨安の“有事”に備えての決断か。

 無風に終わった選手選考に対し、コロナ禍での開催に対する逆風も待ち受ける。森保監督は「コロナ禍で大変な思いをしておられる方々に、われわれの戦いを通して励ましのメッセージを送りたい」と決意を新たにした。日本が唯一獲得した68年メキシコ五輪銅。その輝きを超えるメダルを手に入れ、歴史を塗り替える。

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