ヘタフェ・久保建英 今季初Gが1部残留決定弾!後半途中出場で降格ピンチ救った
「スペイン1部リーグ、ヘタフェ2-1レバンテ」(16日、ヘタフェ)
スペイン1部ヘタフェのMF久保建英(19)はホームのレバンテ戦で今季初ゴールとなる決勝点を挙げた。2-1で競り勝ったヘタフェは1部残留を決めた。チームは連敗を3で止めて勝ち点37として、2部に降格する18位以下の可能性が消えた。
雄たけびを上げながらピッチを駆け回り、珍しく喜びを爆発させた。1-1の後半39分。1部残留を懸けた一戦で久保が決勝ゴールを突き刺した。チームメートにもみくちゃにされた後には背番号「5」のユニホームを脱ぎ、誇らしげに空へ向かって掲げた。出番が限られる不遇を味わったシーズン。テレビインタビューでは「今季はビリャレアルとヘタフェで苦しんだ。だから今日はとてもうれしい」と、素直な思いが口を突いた。
5試合連続ベンチスタートで後半30分に投入された。「(残留を争う)エルチェが勝っていると知り、引き分けでは意味がなかった」。圧巻のプレーは9分後だ。相手GKの中途半端なパスを中盤で奪うと、そのままドリブルで仕掛ける。ペナルティーエリアの直前で左へ持ち出すと、強烈なシュートを突き刺して勝ち点3を引き寄せた。
今季加入したビリャレアルで期待された活躍ができず、出場機会を求めて1月にヘタフェへ。新天地でも存在感を示せず先発を外れるようになったが「試合に出なくてもしっかり練習していた。監督もそれを知っている」。地道な努力が、この大一番で実を結んだ。
「今はロッカールームに戻って喜びたい。(スタジアムの)外にたくさんの人たちがいるのを見た。彼らと一緒に今の気持ちを分かち合いたい」。値千金の今季初ゴールで1部残留に導いた救世主は、サポーターへの感謝を忘れなかった。やっと輝きを放った19歳。苦しんだこの1年は必ず、飛躍への礎となる。