G大阪、宮本監督を解任 降格圏18位…苦渋の断 松波強化アカデミー部長が暫定指揮

 12日の広島戦で、試合を見守るG大阪の宮本監督
 新監督の松波氏は12年にも途中からG大阪の指揮を執った
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 J1・G大阪が14日、宮本恒靖前監督(44)との契約を解除し、松波正信強化アカデミー部長(46)が当面の監督を兼務することを発表した。小野忠史社長(59)はオンライン取材に応じ、今季わずか1勝と成績不振による事実上の解任であり、6月末にも開幕するアジア・チャンピオンズリーグには新監督で臨みたい意向を明かした。この日の練習から松波新監督が指揮を執り、16日の浦和戦(パナスタ)には新体制で臨む。

 G大阪に激震が走った。クラブのレジェンド・宮本監督が開幕10試合で事実上の解任となった。小野社長は「10試合を消化し1勝止まり。チーム状況が改善することは厳しいと判断し、今回の結論と至りました」と説明。降格圏の18位に沈む現状に、苦渋の決断を下した。

 昨季2位、天皇杯準優勝で終えた宮本監督はタイトル獲得を掲げて今季を始動。しかし開幕戦後、新型コロナ集団感染で2週間の活動停止を強いられるなど誤算も生じた。攻撃力強化のため新外国人4選手を補強し、新布陣4-3-3の導入も試みたが、成熟は進まず、わずか3得点と深刻な状況に陥った。

 松波監督は12年に続き、2度目のシーズン途中就任。前回は出遅れを取り戻せず、クラブ初のJ2降格を味わっている。新監督が見つかるまで暫定的に指揮を執る方針。小野社長は「新しい監督を迎えてACLに臨みたい」とACL指揮経験のある日本人指導者を中心に人選を進める。

 契約解除は13日夕方に小野社長が通告した。「納得した形で変な雰囲気にもならなかった。ガンバのOBとして、将来2度目の監督の可能性も当然ありますので」。最後は握手をして別れたという。

 “ツネ様”から“ミスターガンバ”へ。苦渋の決断は浮上への劇薬となるのか。

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