イニエスタがJ1神戸と新たに2年契約!「神戸が第2の故郷」37歳誕生日に発表

会見する神戸・イニエスタ(C)VISSEL KOBE
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 J1神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが37歳の誕生日を迎えた11日、東京都内で記者会見を行い、神戸との2年間の契約延長に合意したと発表した。

 契約満了時には39歳となっており、事実上の終身契約の意味合いもある。イニエスタは「いつまでもサッカー選手としてプレーし続けることはできない。いつか終わりがくる。サッカー選手としてのキャリアをここで最後まで続けていきたい。このクラブとは今後もいろんな形で関わりつづけたい。モチベーションが薄れたら自分が最初に言う。それまではピッチの上でこのクラブに関わりたい」と語った。

 イニエスタは2017年に前所属のバルセロナと終身契約を結んでいたが、18年夏に3年半契約の推定年俸2500万ユーロ(約33億円)で神戸に完全移籍。契約は今季終了までとなっており、去就が注目されていた。

 会見で「この場所が第2の故郷になった」と神戸への愛着を語った。20年4月21日に行った本紙単独インタビューで「正直に言うと、自分は神戸で続けたいという気持ちがある。日本での時間を満喫しているし、神戸でのプレーや貢献という面でも満足している。契約が終わるタイミングで契約に関わる方々が自分のパフォーマンスや貢献に満足していただけるなら、自分としては(神戸で)続けられたらうれしいと思っている」と契約延長の意思を明確にしていた。

 今も世界から注目を集め、絶大な影響力を持つイニエスタとの契約延長を神戸も強く望んでいた。“相思相愛”の両者は契約延長に向けて昨年から交渉を重ね、付帯条項など細部を詰めを行い、背番号8の誕生日を前に合意に至った。会見に同席した神戸の三木谷浩史会長は「経済面でも大きな歩み寄りをしてくれた」と減俸に応じたことを明かした。イニエスタは神戸でキャリアを終える可能性が高く、現役引退後も何らかの形で神戸との関係を継続していく意向も持っているという。

 神戸に加入したイニエスタは20年1月に天皇杯制覇へ導き、悲願のクラブ初タイトルをもたらした。昨年12月には初出場のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で4強進出に貢献したが、右太ももを負傷。右大腿直筋近位部腱断裂で全治4カ月と診断され、バルセロナ市内の病院で手術を受けた。今季は開幕から欠場が続いていたが、1日の広島戦で後半30分から途中出場し、約142日ぶりの実戦復帰を果たしていた。

 ◆アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)1984年5月11日、スペイン・・カスティーリャ・ラ・マンチャ州出身。アルバセテの下部組織から12歳でバルセロナの下部組織に移った。2002年にトップチームでデビュー。リーグ戦通算442試合出場(35得点)はバルセロナ歴代3位。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会優勝。08、12年欧州選手権連覇。スペイン代表通算131試合13得点。18年夏にJ1神戸へ完全移籍し、クラブ初タイトルとなる天皇杯優勝に導いた。代表とクラブで獲得したタイトルは計37冠に達する。J1通算65試合13得点。171センチ、68キロ。血液型A。利き足は右。

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