欧州スーパーリーグ構想早くも頓挫か プレミア勢にインテルなど撤退表明「謝罪したい」

 サッカーの強豪クラブによる欧州スーパーリーグへの参加について、イングランド・プレミアリーグのリバプールなど全6クラブが20日、一転して撤退を表明した。21日にはイタリア1部セリエAのインテル・ミラノとスペイン1部アトレチコ・マドリードも不参加を決め、18日に3カ国の12クラブが創設に合意した新リーグは早くも頓挫する見通しとなった。

 撤退を表明したのはイングランドではリバプールのほかマンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、マンチェスター・シティー、チェルシー、トットナム。アーセナルはファンに向けて「われわれは間違いを犯した。謝罪したい」との声明文を発表し、日が変わってイタリアのインテルなども追随した。

 新リーグは欧州チャンピオンズリーグ(CL)に代わる形での発足を目指したが、国内リーグの成績に応じて出場権を得る欧州CLと違い、一部強豪が毎年参加できる仕組みに批判が集中。マンチェスターCのグアルディオラ監督は「フェアじゃない」と公言し、リバプールは選手らがツイッターで一斉に反対声明を投稿した。

 国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)は参加クラブの選手をW杯などの主催大会に出場禁止とする方針を示し、ファンも反発。さらに英国のウィリアム王子やジョンソン首相も懸念を示すなど、サッカー界を超えた反響も圧力に変わった。

 外堀が埋まると、主導者の一人とされるマンチェスターUのウッドワード副会長が年内で退任すると発表。マンチェスターCを皮切りに、続々と撤退を表明した。

 今回の撤退により新リーグは「プロジェクトの再構築に向け最適な手段を再検討する」との声明を出した。

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