山根視来、初出場初ゴール 湘南、川崎で学んできたことが集約された代表デビュー戦

 「国際親善試合、日本3-0韓国」(25日、日産スタジアム)

 日本代表初招集の山根視来(27)=川崎=が右サイドバックでスタメン出場し、前半17分に先制ゴールを決めた。日本代表での初出場初ゴールは19年12月14日の東アジアE-1選手権・香港戦での菅大輝、小川航基以来、史上34人目。

 敵陣ゴール前でのこぼれ球をFW大迫がヒールパスでエリア内右に落とすと、右SBの山根がそこにいた。「ゴールのにおいがするところに入っていくことは意識していた」。迷わず右足を振り抜いた。

 27歳での遅咲きの初代表。「日本代表の選手としてピッチに立つことはサッカーを始めた頃からの夢。日韓戦という歴史ある負けられない試合でデビューできたことはうれしい」。これまでプロ2チームで学んできたことが集約されたデビュー戦でもあった。

 桐蔭横浜大から16年にJ1湘南入り。攻撃的選手だった1年目はリーグ戦出場なし。転機は17年にチョウ貴裁監督にDFにコンバートされたことだった。「球際はチョウ監督に口を酸っぱく言われてきたこと。それを出すだけだった。湘南時代が間違いでなかったことを証明できた」。韓国代表にもフィジカルで屈することはなかった。

 湘南でDFとして才能を開花させると、20年に川崎に移籍。持ち味の攻撃に磨きをかけた。「ベースの切り替えや球際にプラス、攻撃の関わりを川崎でやってきた。両方でやってきたことが結果になった」。

 納得のフル出場となったが、今回は右SBの主力である酒井宏樹(マルセイユ)、室屋成(ハノーバー)が招集されていない。「まだ一歩を踏み出したばかり。明日からまた成長していきたい」。ここから代表定着への歩みが始まる。

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