G大阪選手ら5人コロナ陽性 名古屋戦急きょ中止…社長「すべての皆様におわびを」

 J1・G大阪が3日、新型コロナウイルス感染症のPCR検査で選手4人、スタッフ1人の計5人が陽性反応を受けたことを発表。同日開催予定だった明治安田生命J1第11節・名古屋戦(豊田スタジアム)が急きょ中止となった。同日夜に小野忠史社長(59)がオンライン上で緊急会見し、「すべての皆様におわびを申し上げたいです。申し訳ございません」と今季初の中止を謝罪した。Jリーグが2月26日の開幕からわずか6日で困難に直面した。

 衝撃が走ったのはキックオフ2時間40分前の午後4時20分。G大阪で選手4人、スタッフ1人が陽性判定を受けたことが発表された。5人のうち3人が名古屋戦の遠征に帯同しており、濃厚接触疑い者も2人いた。試合成立に必要な選手13人はそろう状況だったが、Jリーグ、両クラブが協議し、感染拡大防止の観点から午後5時20分に中止を発表した。

 G大阪によると、5人のうちの1人である選手Aに2日朝から発熱を伴う症状があり、同日PCR検査を実施。同夕方に陽性判定を受けた。

 チームは2日に大阪・吹田市内で練習後にバス2台に分かれて名古屋市内のホテルに移動。選手Aの陽性を受け、遠征メンバーにPCR検査を実施したところ、3日未明に選手2人、スタッフ1人の陽性が判明した。遠征に帯同していない選手1人も陽性となった。

 小野社長は感染者の行動履歴について「正しい行動だったと確認できています」と問題がなかったことを明言。Jリーグの確認もとれているという。

 次戦は6日にホーム鹿島戦。小野社長は「私どもだけでは判断できない」と開催について話した。4日には下部組織など含め、クラブに関わる約220人にPCR検査を実施する。その結果次第でJリーグ、保健所と連携しながら今後の活動について決定する。

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