横浜FCカズ「ゴールにあんなに力があるのか」東日本大震災から10年を前に伝説弾振り返る
J1横浜FCのFW三浦知良(54)が1日、横浜市内での練習後、オンライン取材に応じた。今月11日には東日本大震災発生から10年となることへの思いを語った。
東日本大震災発生からの10年間は、カズの長いサッカー人生の中でも特別だった。「自分たちの価値観をすごく問われる日々を送った」と振り返った。
2011年3月29日に行われた復興支援チャリティーマッチでのゴールは今でも鮮明に焼き付いている。「チャリティーマッチで自分が挙げたゴールを被災地の方が喜んでくれて『ゴールというものはあんなに力があるのか』と思い知らされた」。得点の価値を改めて認識した。
だからこそ、「みんなのためにプレーすることに価値がある」と言う。そして、ファン、サポーターに届けたいのはゴールだ。
3日にはルヴァン杯1次リーグ初戦の柏戦を迎える。リーグ開幕戦はメンバー外だったことからも「本当に試合に出たくてウズウズしている」。日本がコロナ禍で苦しむ今、キングが最年長得点記録となる希望の1点を決めてみせる。
◆東日本大震災復興支援チャリティーマッチ 2011年3月29日にカズらが選ばれたJリーグ選抜と日本代表が大阪・長居スタジアムで対戦。日本代表は本田、長谷部ら欧州組の主力も参加。日本代表は前半にMF遠藤、FW岡崎が得点。Jリーグ選抜は後半37分、途中出場のカズがロングボールから裏へ抜け出しゴール右へシュートを沈め、カズダンスを踊った。試合は2-1で日本代表が勝利した。